プロローグ
この国にはかつてサムライと呼ばれる男たちが居た。
サムライは誇りを持って闘い
闘わずに逃げることを最大の恥とした。
そう、たとえ負けるとわかっていても・・・・・。
そして、時は現代、
最後のサムライといわれる「ジョン・ナミボー」が
今日も戦場へと向かう!
昨日、西宮のヤー港で爆釣を夢見るも
まったくのスカを喰らったジョン・ナミボー。
ブロガーだけがボイルしているという悲惨な状況に遭遇する。
今日も行くべきか?それともいつもの神崎川か?
・・・俺は
サムライだ!決して逃げたりはしない!!!
10月23日 18時 ジョン・ナミボー ヤー港到着。
カタクチが全くいない。
負けた
来るんじゃなかった。
嫌な予感してたし。
切腹する前に一応キャストはしておこうと
ポイントチェンジで最強ポイントへ。
現場に着くと、珍しくアングラーは一人だけ。
早速キャストするもショートバイトすらない。
際どいところをキャストするうちに、フェンスにバリッドが引っ掛かる!
ラインも切れたので、橋の上からどう救出すべきか思案していると
バイクに乗った人が近づいてくる。
バイクマン「あ、ナミさんじゃないですか?」
ナミボー「誰だ?敵か?お前はゼブラチームか?」
ヘルメットをぬぐバイクマン。
ナミボー「あ!らっきょうの兄貴じゃないっすか!」
兄貴に降り方を聞いてルアーを救出するナミボー。
バリッド以外にも謎のミノーもゲット。
らっきょう「拾ったルアーは良く釣れますよ」
兄貴のおかげです!ありがらっきょ!
誰もアングラーがいないので
二人で「キャッキャッ」言いながら
橋の上からバリッドをたらして遊ぶ。
「水平明暗を攻めろ?・・・・俺たちは技術介入などお断りだ!」
「左リール下段にバービタ押しのリプレイ外しなどもってのほかだ!
逆押しのみにしろ!それぐらい簡単にシーバスも釣れろ!」
等々、荒喰いシーズンのくせに全然荒くないシーバスたちを
一方的に罵ったあと、兄貴と別れる。さいならっきょ。
兄貴の助言どおり神崎川へ。
一足先に到着していたバナナと合流。
ここでリーダーを結びなおしている間に
バナナにヒット!
我々の師匠、1号に教わった方法で40弱をゲット!
やばい!クソバナナに負けてしまう!
焦るナミボーを尻目にバナナ、今度はいやらしくワームで手前を
ネチネチ責めて、立て続けに丸々太った50をゲット!
すげえムカつく顔だ!
自分家の猫がこんな顔してたら
迷わずに即ひっぱたくだろう・・・・そんな顔だ。
僕の方は、思い切り引っ張ったPEが切れたりして2回もFGをして
まごついていたが、ようやく復活。
必殺釣法を試すもアタリなし。
ここはとっておきのエアスピード小のイワシカラーで勝負!
1投目でドンとくる!
寄せてくると40ちょいか。
だが、ぶっこぬき失敗!
へこたれずに2投目。
またもやドン!お!今度はデカそうだ!
ヌパーァン!ひぃ!ラインブレイク!
橋脚ギリギリなので擦れたようだ。
大事なヒットルアーをなくし意気消沈するナミボー。
少し場所を休ませる為に上流のレゲエポイントに行くと
先行者あり。
話しかけにくい雰囲気だったので再び下流へ。
先にやらせてもらって必殺のドリフトをかますも無反応。
バナナ「のんちゃんが呼んでるので帰ります、その前に一投なげさせてください。」
ナミボー「あっそ」
どうせ釣れないだろうと思いながら場所を交代してやると
バナナみたいな顔してるくせに65をゲット!
バナナ「あー、楽しかった。のんちゃんの元へ帰ります」
ナミボー「アフガンでもバナナ園でもどこにでも帰れ!」
サムライナミボー、一人で最後の戦いを挑む!
手前で掛かったバナナの50を除いて、掛けた4匹ともすべて同じポイント。
もういないんじゃね?
つか、荒れまくってね?
しばらく休ませてもアタリなし。
もう無理か。
その時、心の中でらっきょうの兄貴の声が。
「
拾ったルアー釣れますよ 拾ったルアー釣れますよ 拾ったルアー釣れますよ」
よし、サルサソース86みたいな変な名前の拾ったルアーをキャスト。
トゥイッチいれて慎重に巻くと
ドン!キター!!!
エラ洗いの音から察するとそこそこデカイ。
「ひぃ!デコイ!」と焦って念のためにと追いアワセをすると
ジーッ
ひぃ!ヤバイ!こいつ相当デコイ!尋常じゃないぐらい下流に走るよ!
ひぃー!ドラグがとまらな・・・・あれ?
痛恨のフックアウト!!!
その後はなにをしてもダメ。
失意のまま帰るナミボー。
3掛け3ゲットの果実王バナナ
3掛け3バラシのサムライナミボー
この差はなんなんだ?
愛の差か?
バナナとのんちゃんのラブパワーに負けたのか。
ならば・・・・愛などいらぬ!
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