この週末も台風か。
そう思っていると、浮き輪星人から
「リバーシーバスとヒラいかへん?」
と、お誘いが来る。
ゴムオも参加するようだが、大丈夫?
死なない?次、右腕折ったりしない?
ホントにホントに大丈夫?
ヤバい!なんかこの二人の頭上に死亡フラグ見えるよ!
二人の頭上に燦然と輝く死兆星の事は黙っておこう。
黙々と牛丼を食べるナミボであった。
第一ステージ 浮き輪カー車内。
行きの道中、浮き輪星人に
「これ見て勉強しとき!」
浮き輪星人が大好きな鶴なんちゃらのヒラスズキ釣行DVDを見せられるナミボとゴムオ。
助手席のゴムオとしゃべっている時はいいのだが、
浮き輪星人は受けていた教育がキチンとしていたのだろうか、
後部座席にいるナミボに対しても
「なぁ、これ対馬やけど、ここやったら誰でも釣れるよなぁ?」
後ろを振り返りながら話しかけてくる。
オイオイオイ!運転中に振り向くんじゃないよ!
ヤバい!ナミボの頭上にも死兆星が!!!!
いくら相手の目を見ながら話すのが礼儀とはいえ
運転中はダメ!絶対!!!
命の危険なので、ナミボ神拳のひとつ
眠って全てを運に任せよう!ホアタァ!
を発動させ、寝ることにする。
そうすることにより、浮き輪も話しかけることがなくなり
なんとか死を回避できた。
ステージ2 リバーシーバス
起きたら和歌山の某河川だった。
浮き輪星人のホームみたいなもんだ。
ゴムオとナミボでついさっきまで先行者に散々叩かれまくった一級ポイントに入る。
上流に向かう浮き輪。
対岸でド派手にボイルしているが、行き方がよくわからない。
橋を渡って行ってみるが、ポイントに降りられない。
そうこうするうちに
んんん???メッキぃい???
もうちっとマシなのも掛かったがバレた。
浮き輪は
ホームの利を充分に活かし、ナイスサイズの60アップをゲット。
正直
全く面白くないのでポイント移動。
ステージ3 激荒れ防波堤ステージ
防波堤の横にちこっと磯があるのだが、なんしか荒れている。
月明かりでほんのり見えるのだが、正直
死兆星みえまくりなので
おっかなびっくり投げていると
防波堤の上からちんまい磯のサラシに向かってルアーをキャストしていたゴムオが
ちっちゃいけどヒラスズキGET!!!!
これは価値ある一匹と言えるだろう。
だが、このヒラスズキはフックに目をつぶされた揚句
ストリンガーで繋いでいる間に
尻尾をウツボかなんかにガジガジされてしまう。
とどめをゴムオに刺されたが、なんだか強姦された揚句
殺されちゃったかのような死にざまに一同黙祷をささげる。
ナミボは赤ちゃんなら指6本は堅い
赤ちゃん的ドラゴン級タチウオをゲット。
ここでは波が高すぎるので北にむかう事にする。
ステージ4 激荒れ磯ステージ
どこも荒れている。
あちこちの磯で死亡フラグがたちそうな大波をみるうちに
心が折れてしまったナミボ。
ゴムオは
僕のステラがうなりますよーぅうう!!!!
カーペンターの一個一万円クラスのルアーを大量に買いこみ、
リールもすべてステラという
もう全てを手に入れたアラブの石油王クラスのセレブっぷりで
荒れ狂う波にも一切ひるまずにガンマをせっせこ装着している。
そんなゴムオを
あいつアホちゃうけぇ?こんなん死んでまうぞぉ。
たまたま犬を散歩しにきた軽トラのジジイが
ゴムオが波にのまれて死ぬシーンを期待しているのだろうか?
じっと見守っている。
後ろの犬は
こいつ、死んでるんちゃうけぇ?
後部座席で小汚く眠りこけている浮き輪星人を興味深そうにジッと見ていた。
せっせこ準備をしているが一向に釣りに行かないゴムオ。
そんなゴムオを
まだけえ?はよ波にのまれるシーン見せいやぁ。警察に通報したるけん、はよ!はよ!
ジッと見つめる軽トラのジジイ。
だが、長い準備の末、波の穏やかな手前の浜でルアーを投げだしたゴムオを見て
なんやそれ、しょうもなぁー。自分しょうもなぁー
がっかりした様子で軽トラは走り去って行った。
あの小汚い人間は生きてるのかぁ???
荷台の犬は最後までピクリとも動かない浮き輪星人を名残惜しそうに見ていた。
ステージ5 紀の川インター ペロペロステージ
醤油ソフトクリーム、おいすぃー
浮き輪はハチミツナンチャラソフトを二人で仲良くペロペロしていた。
色んな意味でおしまい。