高知遠征2015最終章 〜そして伝説へ〜

ナミボー

2015年05月28日 01:15










5月4日


城太郎が

「明日は息子の初節句を家族で祝うんすよ!だから絶対に帰るっすよ、ウリィイイいいいい!」

どうでもいい叫びをあげるのだが



テメエのチンパンみたいな小坊主なんぞどうでもええんじゃぁああああ!!!!


という気持ちを友情パワーで抑え、今日がついに最終日。



最終日はもちろんザキオカ渡船!


ルアーに詳しい、かつ、優しい岡崎船長だが



ルアーマンくそほど多いじゃねえか!ボケええぇえええ!!!


生まれて初めてルアーマンが餌師を上回る渡船に乗った。

ルアーマンだけで15人ぐらい居るぞ、これ。


船内でスヤスヤ眠っていると、外でタバコを吸っていたバナナと赤子が戻ってきて

バナナ「今、外でアングラーに「バナナさんですよね?」言うて声掛けられましたわ」

ナミボ「•••あ、そうなん」

赤子「渋さん言われましたよ。見てるんすね、あんなブログ」


赤子にナックルパートをお見舞いしてやろうかと思ったが・・・・たしかになぁ。

高知遠征にくるたびに誰かに声を掛けられる。

ありがたい反面、いつの日か


「てめえ!ナミボ!タックルベリーをなめんな!きえええええ!」


ベリー関係者にいつか背中を刺されるんじゃないかと心配だ。

弱そうなやつなら余裕で返り討ちにしてやるつもりだが

左腕を狙われたら•••ちょっと心配!









声を掛けてきてくれたのは3〜4人組のアングラーだったが

好意的にこのブログを見てくれているようだ。

バナナに

「なんか普通のガチンコなブログは面白くないんすよ。」

と言ってたらしい。


••••じゃあなんなんだ?このブログは!?



ウネリがあって良い磯には渡れないのだが、それでもまあ

さすがはザキオカって磯に渡される。


デッカい岩場の前にある小さな磯にチームシーバナナ最弱の戦士 赤子の渋と渡る。

まるで、チャオズ、もしくはヤジロベーと一緒に闘うみたいな、限りなく頼りない存在で

戦力として数える気にすらなれないのだが、まあ、居ないよりはマシだろう。


手前にサラシが出来ててヒラがでてもおかしくなさそうだが

いくら頑張っても出ない。

それを見ていた赤子の渋が


赤子「なにやってんすか?」

ナミボ「いや、ええサラシでてるからヒラでるかなぁー思って」

赤子「え?そんな手前になんか出ないっしょ」

ナミボ「いや、サラシあったら手前だろうがなんだろうが出るよ」

赤子「え?そうなん?そんな手前でもヒラスズキでるの?」


どうやら赤子なだけに、自分が一昨日ヒラを掛けた


全方位サラシ!そしてサラシの払い出しにルアーをステイさせてヒラのバイトを待つ


みたいな釣り方じゃないとヒラはでないと思っているようだ。


むむむ、さすが赤子!

応用もクソもあったもんじゃねえな!


ここで再びヒラスズキとはなんぞやをレクチャーする。


ナミボ「ヒラスズキは手前でも全然出てくるよ。むしろピックアップ時に出る事も多いんだよ、わかる?」

渋「わかりました、バブバブ」


イクラちゃん級の脳みそを持つ赤子へのレクチャーも終わり、ポッパーを投げるも反応なし。

こんだけいい潮目でてるのに••••マジかよ。





曇っているし




雰囲気は良さげなんだけどなぁー


そのうち、飽きてきたのか赤子の渋が




「ちょっと偵察にいってきまつ、バブバブ」


背後にあるゴッツイ岩場を登り




「海、平和っすねー。絶望が漂ってますわ、ハーイ」


なんか不貞腐れだした。



だが、今回の赤子はひと味違った。

それなりに粘ってキャストしていると




「なんかきた!なんか!」

「ひく!モンスター!はいきたコレ!モンスタァアアア!」






浮きグレじゃねえかよ。

しかもスレじゃねえか。


とんでもなくひいた!モンスター!いうて大騒ぎしてこれかい・・・。



最弱戦士との時間もあっという間に過ぎ、ポイントチェンジ。


隣に渡ってきたジョタロとバナナだが、ジョタロは必死こいてエサ釣りを始めている。

なんかチャイチーなガシラやカワハギを釣っては


「どうっすかー!ドチキショー!」


言いながら、決めポーズでこっちに見せてくるのだが


正直ウザい

このゴミ虫め



そう思いながらこちらのいい感じのサラシが出来てるところを攻めまくるが完全ノーバイト。

赤子の渋が


「実は昨日もここに城太郎と渡されたんすよ。ええサラシ出るけどダメっすよ」


・・・マジかよ。

確かにあらゆるナミボ流テクニックを駆使しても全くのノーバイト。



切ないなぁ。


そう思いながらバナナ達の磯を見ると


あ、なんか右奥でベイトらしきもんがワチャワチャしてるやん!


あ!しかも、あっち渡れるぞ!


渡っていくと


バナナ「ベイトおるからさっきから投げてるけど、アタリ全くなしっすわ」


ふーん。

そう思っていると、手前にキビナゴの小さな群れが


「わー」


言いながら通り過ぎ、そして3~4匹のブリが


バチコーン!


うわ!急に回遊してきた!


だが、恐ろしく早い。


急なブリの襲来に唯一対応できたバナナが投げて、トップにでるも惜しくもミスバイト。



うおおおおお!



これで一気にヒートアップしたバナナと城太郎とナミボ。


しかし、赤子の渋は当然のように


「なみさん、ウンチしたい。紙ちょうだい、ばぶばぶ」



・・・・・・ちょっ、マジかよ、こいつ













赤子の渋「紙くれるまで動きませんよ!ぶひぶひ!」





なんなんだ、こいつ。



紙など持ってないし、仕方がないのでハンカチをくれてやる。



「ありがとです、ハーイ」



そう言って遠くの岩の陰に姿を消す赤子。




ふう、ゴミみたいな奴だな。



だが、そこから何を投げても誰にも反応なし。

入り江みたいになっているところをキャストしまくるナミボ。


30投ほどし


「・・・・これ投げたらちょっと休憩しよ」


ちっこいダイビングペンシルをなげて誘い出しをし、入り江の半ばまで来た瞬間



ボボン!



うわ!でた!よっしゃああぁあああ!



ロッドにずしりと重みが加わる。


KGエボリューションヒラにツインパワーSW5000XG ラインはPEの3号


ブリなら楽勝で獲れるだろ、これ!


バナナ「おお!ナミさんすげえ!めっさロッド曲がってるやん!」

ジョウタロウ「うおおおおぉおおお!これ、獲ってくださいよぉおお!」


任せろ!ザコども!

うおおおおおお・・・・・ってやべええ!


ナミボ「あかん!これ、あかん奴や!!!」


根にぐんぐん潜っていくが全然止まらない。


なんじゃこれ!


ブリどころじゃねえだろ!

つうか、根目掛けて一直線じゃねえか!



バナナ「獲れる!獲れる!」



ナミボ「いや!これ、無理!あかんやつ!」




それでも超強引に浮かせようとフルパワーでロッドを立てて巻いてくるが


もうロッドが負けまくり!

耐えるのがやっと。

かすかに見える魚体は銀とイエローラインが・・・


も、もしや、ヒラマサ?


パァアアン!!!



ギャース!切れてもたー!



城太郎「うわー!勿体ない!」

バナナ「ハンパなくロッド曲がってたもんなぁ」


ヒラスズキの73センチがまるで赤ちゃんに思えるほどの凶暴なヒキ。


むむむむ・・・・・完敗だ!



ウンチから帰ってきた赤子もヒートアップ!


赤子「僕も釣るバブバブ」






興奮して先端に集まるザコビッチども。
※画像の右が入り江というか湾になってて、そこでナミボがモンスターと闘った)


だが、当然の如く赤子故に


パアアァアアアン



うわー!パンプキンの銀色飛んでってもうた―!

むこうの岩のとこ引っ掛かってもうてるぅううう!



かわいそうに。

だが、今日の赤子は一味違った。


・・・・救出に行きます!





結構な断崖をカニのように横に進む赤子。


・・・・あれ、結構な崖やで。


大丈夫なんか?



FGを組み直してると


案の定


手ぶらで赤子が返ってきた。





赤子「2割の確率で落ちそうな割れ目があって、2000円の為に命掛けるのイヤやから戻ってきました」



うん、すっごい賢明やと思うよ!



そうこうするうちにタイムアップ。



チームシーバナナ、最終日



目立った釣果なし!


ナミボ 1バラシ

バナナ ヤガラ

城太郎 ヤガラとガシラとカワハギ

赤子   グレ



失意のまま帰路につくシーバナナ。


帰りにすっごい数の鯉のぼりを見て





道の駅でカツオのたたきを喰って帰る。

この道の駅では壁にでっかくカツオ漁師の一年が人形で再現されている。

雑な作りの人形の割には凝っているのだが、

最初の出発のシーンで




男の命をかけた勝負の始まり 出航


泣きながら見送る家族

感動的なシーン・・・・・ん?なんか右スミにおるぞ・・・・








お水のオネエちゃんも見送りに来てもうてるやん!

つうか、ネクタイしたハゲのリーマンも船乗ってもうてるし、しかも

オネエちゃんガン見してもうてるやん!


なんやねん、これ!





帰りにお土産にみんなが大好き土佐文旦を購入。


ホント高知で買うと安い。


レジのオババに


ナミボ「これ、何日もつんですか?」

オババ「う、ううん、それ、袋入ってるから開けとくと・・・まだ、もつ・・・うん、ううん、まあねえ」


なんだ?

歯切れ悪いな、ババア。


車に戻ると


バナナ「ナミさん日付みた?」

ナミボ「日付?」

バナナ「あの文旦日付あって大分ヤバいのあったで」


うそん!知らんし!そんなん知らんし!!!


バナナ「ナミさん慎重に見てるから気づいてる思ってんけど。古いの袋の中でめっちゃ汗かいてるで」



マジかよ。

そのトリックに気づいたのはバナナだけで

赤子の渋は気づいてないながらも5月4日をゲットしていた。


2袋買ったナミボは

ナミボ「うわ、一つは5月4日やけど、もう一袋は4月19日ってなってるぅうう!!!」

バナナ「はっさダサいやん!」

城太郎「お笑いっすねえ!」

渋「さちうす」


試しに古い方を喰ってみると超スカスカだった。

最悪だ・・・・ババアめ。

それでレジで聞いた時に、あんなうやむやに言うてきたのか・・・。


ナミボ「そういや城太郎も二袋買ってたけど大丈夫なん?」

城太郎「日付知らなかったけど、文旦をキチンと見たから多分大丈夫っすわ。あとで見ましょか」





パーキングで後部の荷物置きに置いた城太郎の文旦を見てみると




ううううう・・・・・うわぁあああああ







あ、あのババアあああぁあああああ!!!




~THE END~

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