ヒラを釣ってホッコリしているナミボとバナナ。
カマスのみに終わり焦り気味のジョタロと赤子。
1日目 後編 スタート!
とりあえず釣ったヒラを赤子のカマスと繋いでみたが
こんなクソカマスいるかぁああ?
そんな疑問も湧いて来たナミボ。
横を見ると
バナナ「ジョタロ、写真撮ってや!」
ジョタロ「いいっすよー、バナニィ!」
嬉しそうに撮影をする二人。
バナナ「ホンマ穫れて良かったでぇ〜」
ジョタロ「良かったすね、バナニィ」
バナナ「ジョタロも今日は釣れるで」
ジョタロ「もちろん釣ってやりますよぉ」
ビールを飲みながら満足そうなバナナ。
自分も釣るぞと気合いの入るジョタロ。
この二人は他の誰かが釣っても
「おお!やるやん!」
「おめでとう!」
「ナミさん!タモ入れしたろか!」
「ちょっと待っててやー!」
「写真撮ってやるわ!」
等々、他のメンバーの釣果にも協力的かつ一緒に
喜んだりガッツポーズをしてくれるのだが
(もちろんナミボも含む)
残念ながらこの男だけは
他人の釣果にはほとんど無関心で
人が釣れても
「ふーん、あっそ」
タモ入れも全くしようとせずに傍観するか
赤子「いけっるしょ、ぶっこぬいてもたら」
と、チームワークゼロな事が今回の釣行で判明した。
(薄々気づいていたが)
大分前にタモ入れを頼んだ事はあるのだが、渋々やってくれた挙げ句
タモ入れ界のタブー中のタブー、秀麻呂もちをしたため
大事なタモをブチ折られる前に、この無知なる赤子を早急に教育しないといけないと悟ったのだが、あまりの本人のやる気のなさに
放置する事にした。
だが、そんな赤子でもヒラスズキの一匹は絶対に釣らせてやりたい!
そんな事を思いながら釣ったヒラスズキのワタ抜きをしようとお腹を割くと
あ、あれ、なにこれ?
こいつはキビナゴじゃねえぞ!何喰ってんだぁ?
お腹の中にはカニの幼生ゾエアが大量に詰まっている。
ゾエアパターン!?
なんだよ、それ、どうすんだよ。
ここは毎年恒例のキビナゴが出てくるパターンだろ?
バナナのヒラの腹からも大量のゾエアが出てきた。
むぅううう....キビナゴはどこに?
そうこうするうちに船が来た。
うねりも収まってきたので他の磯にも渡れるらしい。
船長が
「どこいくー?大観音いけるぞぉー」
だ、大観音!?
去年の高知遠征でバナナが一人で渡り、ヒラとブリを爆釣した磯だ!
バナナ「ジョタロ!渋!大観音行け!あそこブリの通り道やからめっちゃええぞ!俺去年爆ったし!」
船長「あそこはブリの通り道や!数年前に3万本揚がったこともあるぞ!」
俺とバナナ「え?3万本!?」
たしか、去年の船長の話では2〜3年前に1万本揚がったって話だったけど....2万本増えてね?
まあ、うさんくさい話だが、釣れるのは事実なので
ジョタロと赤子のポンコツ組に大観音に先に行かせて
余ったところにナミボとバナナで渡る事にする。
目の前にそこそこのサラシが広がる。
最初のところよりもそんなに移動は出来ないが
いい感じで何カ所か狙えそうだ。
奥の方に向かうバナナ。
手前の
あー、ここ狙って出なかったら、ヤバいよー
ってサラシの際を狙うナミボ。
3投目に
バッシャーン!
あ、でたでた。
出したった感満載で1本追加。
反対側のここもでるかもなー
そう思いながらサラシを撃つと
いてまっせー!
とあっさりともう1本追加。
数が釣れてありがたいのだが、高知の沖磯のヒラといえば
もっと型が良いのを期待しているのに
55センチ程度とサイズがイマイチすぎる。
65以上、70ぐらいのヒラしか釣れてなかったのになぁー。
そんな事を思いながら手前のサラシをボンヤリと撃つと
ギラン
うわ!マジか、今めっさちっさい35ぐらいのヒラが反転したぞ!
あんなチビッ子がこんな沖におったらあかんやろ!
そう憤慨していると反対からバナナが帰ってきた。
バナナ「1本バラしてもうたわー」
こちらの釣果を聞いてくるので
タイドプールを指差すと
バナナ「お、釣ってるやん2本も!」
これで俄然やる気が出たのか、再びキャストを始める。
ナミボがヒラを釣ったところをネチネチと攻めるバナナ。
ナミボ「....もう当分でないやろ。狙うなら青物やな」
今回のアタリルアー、サスケ裂波120 ピンクイワシカラーを沖に向かってしつこく投げると
ギラン
あ、なんかでっかく銀色に光る魚影が沖に
その瞬間ロッドが思いっきりひん曲がり
ギャアアアアア!俺のフェバリットルアーがぁあああ!
サスケがおそらくブリクラスであろう魚に持って行かれる。
多分ラインが根かなにかで擦れていたのだろう。
バナナにも伝えると
なんやてぇええ!
青物タックルに持ち替えて急いで沖に向かってキャストするバナナ。
ナミボもラインシステムをやり替えて
急いで投げると数投目で
バシャバシャバシャ!
ルアーの後ろで明らかにブリっぽい魚が波しぶきを上げてチェイスしてきたのだが
残念!のらず!
そこから沈黙の時間が続く。
もうダメっしょ。
さすがのバナナの心も折れそうになっている。
むううう
ナミボ「拝ませてやるぜ!バナナ!奇跡ってやつを!!!」
そう宣言し、サスケを沖のサラシに向かって大遠投するナミボ。
釣れるのかしらん?
と疑問に思いながら、宣言した第一投目が
手前の磯際の角まできて
あー、なんかショーもないサラシにルアーが入ったなぁ
そう思った瞬間
磯際の下から
バシャバシャバシャーン!!!
バナナ「うわ!ホンマに釣ってるやん!ブリ!?」
ナミボ「ちゃう!これ、ヒラやわ!」
慎重にやりとりして
バナナ「ナミさん掬おうか?」
ナミボ「あ、助かる。ちょっとコマしなサイズやわ」
バナナが無事ネットインしてくれて
今日一番大きい65センチをゲット。
バナナ「おー、ヒラまだでるんやぁ」
そう言って、最初に自分が撃っていた奥に向かうバナナ。
ナミボは
もう一回同じところ撃ったら出るんじゃね?
そう思ったので、同じコースをなぞるように攻めると
はい、サイズダウンに成功!今日のアベレージサイズ!
うーん、ちっちゃいなー。
そう思っているとバナナが帰ってきて
バナナ「うわー!やっぱ同じところで出たんや!同じところ出るかもと思ってやらせてもらおうと思ってんけどなぁー!やっぱ撃てば良かった!」
ナミボ「...う、うん、撃てば良かったね。」
さすがに5本釣ると満足を通り越して
バナナにもう1本釣って欲しかったなぁ。どうせチャイチーやし。
といった
変な上から目線の優しさも出てくる。
そうこうするうちにジョタロと赤子が大観音からすぐ隣の磯にチェンジしてきた。
チェンジ早々に
遠くの景色を見ながら菓子をむさぼり喰うジョウタロウ。
あ、これ、絶対あかんかったパターンや。
不貞腐れてもうてるやん。
あっという間に迎えの船がやってきた。
船で合流して話を聞くと
赤子「大観音爆風すぎ!」
ジョタロ「風が強すぎてルアー飛ばなかったっすわ、全然ダメ」
ナミボとバナナ「マジか、めっさええとこやのに」
ジョタロ「渋さんなんか、攻めすぎてエサ師に怒られてましたからねー」
ナミボとバナナ「え?オマエなにしてん?」
赤子「隣の磯でエサ釣りしてるジジイの前にめっちゃええサラシ出来てるから遠投して狙ってたら、10投目ぐらいに、そのジジイがこっち向いてめっちゃ怖い顔で ティッ! って言ってきたんすわ」
ナミボとバナナ「マジかー!オマエ30代後半にもなって、そんな怒られ方するってマジかよー!」
大笑いするナミボとバナナ。
赤子の称号はダテじゃなかった!!!
ナミボ ヒラスズキ5本
バナナ ヒラスズキ1本
ジョタロと赤子 カマス1本
結局バナナが釣ったヒラが一番大きかった。
次回 高知遠征2017 1日目〜いつものあけみんとこ〜に続く