激闘!巨大シイラを捕獲せよ!

ナミボー

2012年07月26日 22:29








正直、小浦一文字にうんざりしていた。


平日にも関わらず人が多いのにもうんざり。(休みの日はうんざりどころではない)

真夜中に渡って、夜明けまでボーっとしている時間にもうんざり。

そこそこ良いポジションをゲットしたのに、ほとんど回遊してこないシイラにもうんざり。

たまに回遊してても小さい上に、チェイスのみで終わるのにもうんざり。

100人近く渡っているのに、釣れているのは3~4人なのにもうんざり。
(たまたま超渋かっただけかもしれんが)

今年すでに3回行ってるのに、釣れたのがたった1回だけってのにもうんざり。

夜中の2時なのに、船着き場に何人も人が並んでいるのにもうんざり。
(しかも、すでに一番船が出た後だってのにもうんざり)

積み重なったテトラの奥底でうんこ中、小便が上から落ちてくるのにもうんざり。

サメがチェイスしてくるのにもうんざり。

照バアに「早起きしたのに釣れなかったお気の毒な方」呼ばわりされることにもうんざり。

照ちゃん渡船の女将さんに、「ニット帽」呼ばわりされることにもうんざり。
(正確にはニットキャスケットだ!)

とにかく、うんざり!うんざりだ!

小浦一文字にはしばらく行かねえ!(爆釣しだしたら行くけど)



シイラは小浦一文字に行かなくても釣れるぜ!

今回は磯からでっこいシイラを狙ってやる!




7月26日


この日は城太郎が「僕行けまっせ!」と鼻息を荒くしていたのだが、

9回裏、逆転満塁サヨナラホームラン的に仕事が入ったので、リタイア。

メンバーは ナミボー バナナ 渋 の3人で行く事に。




「磯からシイラ釣れるんすか?」

「めっちゃ楽しみですわ!」

「この前のボートシーバスみたいに爆釣しないかな?」

「ボウズなんてありえないでしょう!」



希望に胸もアソコもパンパンに膨らむ新米ソルジャー 渋











しかし、磯という名の戦場では、赤子のように無力な渋にも





悪夢のような現実が容赦なく襲ってくる!


朝イチからの完全ノーフィッシュ、ノーバイト、ノーチェイスの情け容赦ない攻撃に、

早くも心が折れてしまった渋。


「なんなんすか、これは・・・・」


やはり、新兵を磯に連れていくのはハード過ぎたか?



我々以外にも4人組のルアーマンがいたが、メタルジグで小さなガシラを釣って

ニヤニヤしているのみ。



大波を被り


「水に濡れた、水に濡れた、水に濡れた、水に濡れた」


映画「レインマン」のダスティン・ホフマン並みに同じセリフを繰り返す渋。

装備もシーバスタックルなので、ショボすぎて全然ポッパーが飛ばない。

しかも、濡れていて滑りやすい磯なので、ブーツが滑って「ひぃ!」ってなっている。
(ナミボーとバナナも久々の磯をなめて、軽装備で来たので、滑りまくっていた)



また悲劇は繰り返されるのか・・・・・・


そう思っていた矢先、ひたすらポッパーを投げていたアラブの戦士バナナが突然


「来たぞー!シイラでたぞー!よっしゃ!あー!バレたー!」




開戦の狼煙をあげた!


「うおー!」

「イケー!イケ!イケ!イケ!」


縦横無尽にポッパー爆弾を投げだした戦士たち!

すると、偉大なる戦士「ゴッドハンター」の異名を持つナミボーのポッパーにシイラがHIT!


「よっしゃぁ!」


アラブ戦士バナナと違い、ガッツリフッキングも決まった!

そこからシイラとナミボーの死闘が始まる!

ちょっとだけ緩めにしていたドラグがギャンギャンでていく!

みるみるラインが減っていくので、慌ててドラグをきつく締めるも

それでもドラグが止まらない。

これはすげえ!

相当な大物を予感すると、沖で大ジャンプ!


「うわ~!なんじゃあの大きさは!」






もはや戦士からただの驚き役に成り下がってしまった渋とバナナ。




驚くクソどもを尻目にファイトするナミボー。

でも、なんかこれ全然弱んないっすよ。

ドラグをキツキツにしたので、そんなに出て行かなくなったけど、なんせ寄ってこない。

もう根掛かりなんじゃねえか?ってぐらい寄ってこない。

しかし、根掛かりじゃない証拠に、ジワジワとだが動いている。

潮の流れに乗っているのもあって、強引にやっても中々寄ってこない。

磯なので、根ズレや岩に擦らないよう、移動しながらファイトを続ける。

クソどもの


「まだやってるんすか」

「えらい時間かけとんなー」


頭の悪そうなヤジにも動じず、慎重にファイトを続けた結果






ドーン!








ドーン!



ちょっと角度の悪い捕り方でわかりにくいけど、1メートル20センチのメジャーより

大きい魚釣ったのは初めてだよ!
(ヤガラ・ダツ・太刀魚のニョロニョロ系はのぞく)



もはや大満足!




10時ぐらいになると、4人組のルアーマンが移動。

飲みかけのファンタオレンジ・サラダのパック・たばこの吸い殻等々

結構な量のゴミをそのまま放置して立ち去る。

せめて、自分が出したゴミは持って帰るのが最低限のマナーだろ。

腹が立ったが、仕方がないので回収しておく。

自分のケツすら拭けないようなガキみたいな奴は、釣りをしないで欲しい!絶対!








お前らみたいな奴が残して行ったビニール袋が海に落ちて、海ガメがクラゲと誤って
飲み込んで消化不良で死んでしまうって事故が相次いでるんだぞ!バカヤロー!

(そういや、故西山徹さんが自分が広めたワームを飲み込んだ事がバスの死因の一番の要因って事実を知って、苦悩していたらしい。それを知って俺もシーバスでワーム使うのを自粛するようになった)




その後もほとんど回遊がない。

ビールを立て続けに3杯飲んで、いい気分になっているナミボー。

必死の顔でキャストしているバナナ。

渋はアホみたいな顔で

「あづい、あづい、あづい、あづい、あづい」

を連呼している。

小腹がすいたので、渋と二人でカップ麺をつくってキャッキャしながら食べている時も

バナナは黙々とキャストしている。

そんな願いが通じたのか、バナナに待望のHIT!

確実にメーターオーバーのシイラがジャンプ!

ファイトを楽しむバナナ!

ニヤニヤしながらも


「うわ!めっちゃひくやん!なんやこれ!マジやべえ!」







メーターオーバーの強烈なヒキを初体験している。

頑張って寄せてくると、俺が釣った奴と同じぐらいの大きさだ。

と、ここで気が緩んだのか、痛恨のフックアウト!

フラフラしながら沖に還っていくシイラ。

悔しそうなバナナだが


「いや、あのヒキ体験できたからええわ。つうか腕痛いわ!」


そこそこご満悦なようだ。



シーバスタックルじゃ話にならないので、僕のタックル一式貸してやった渋にも

メスのシイラがHITしたが、ジャンプでフックアウトしてしまう。



さすがに暑過ぎるので12時に撤収。


僕 2ガケ1ゲット

バナナ 3ガケ0ゲット(すべてメーターオーバークラス・・・らしい)

渋 1ガケ0ゲット


いやぁ、メーターオーバーのシイラのヒキって最高っすね!

ほんと楽シイラ!!!

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