怒りの落ちアユパターン2

ナミボー

2014年12月07日 22:22

残り11








あらすじ 

落ちアユパターンで釣りに行ったが、釣れずに怒り狂うナミボ。結末は・・・





本題の前にお知らせがあります。



ナミボの中でのヒラスズキ最強ルアー、サスケ烈波を購入しようとフィッシングエイト京都伏見店に立ち寄った際、ついでにリールの糸巻きも頼む。

糸巻き終了の呼び出しを受け、レジで袋を受け取り、さあ帰ろうと車に乗った瞬間

「ん?なんか軽くね?」


袋の中を確認すると、購入したルアーが丸々入っていない。

「・・・・・おい!クソ店員んんんんん!!!!」


気づいたから良かったものの、マジ勘弁してほしい。





購入しようとしたサスケは2000円もして

「マジ高え!!!ふざけんな!」


他のルアーを物色していると
スピンなんちゃらという価格落ちしたシマノのリップレスミノーを発見。

「700円!君に決めた!!」

ポケモンばりのセリフを心の中で叫びながら2個購入。

家に帰って開けてみると




「うわぁあ!変な名前入ってるぅうう!」

一瞬、自分のルアーに名前を書いた小学生アングラーの中古品を買ってしまったかと錯覚してしまった。


もし、釣り場でこのルアーを使っている時に知らないアングラーとオマツリしてこの堀田ルアーを見られたら

「うわ!ルアーの背中に名前書くって・・・どーゆーセンスしてるんだよ。こいつ、パンツにも名前書いてるよ!しかも白のブリーフ確定!!!」


って思われちゃうよ!!!

一体なんのメリットがあるんだぁああ???



たとえばこのルアーを海でロストしたとすると、それを見つけた誰かに

「うわ!堀田光哉ってやつ、名前書いてもうてるやん!キッショ!小2かよ!」

「うわ!堀田光哉って人のルアー拾った!返してあげようにも・・・誰やねん!名前だけ書いてるってこのルアーによっぽど思い入れがあったんかなぁ・・・怖!!!」

「・・・・堀田光哉・・・センスわる。きも」


この3パターンの感想を持たれた揚句、笑いながら使われるのがオチだろう。



俺が知らないだけで、この堀田光哉とかいう人は
有名なアングラーかもしれん。
ただ、俺が言えることはひとつだけだ。

「センスわるっ!!!」


こんなもん嬉しくもないし、ダサいだけ!これで釣果に繋がる事なんて1ミリもねえし、逆に使ってるのが恥ずかしい。
なにが嬉しくて他人の名前書いたルアーをつかわなあかんねん。

「即行で海に奉納したるわ!」

そう思いながら

「いつ死んでもいいルアーボックス」


に新品で初の入団という、異例の事態を迎えたスピンなんちゃら。



「そりゃ700円にもなるよ!」






・・・・ようやく本題に入ります。












この河川のマスター、浮き輪星人の教えどおりに


「こことここ、激アツ、上流も釣れる。でも、こことここ」



場所を教えるが、レゲエマンどもは教えを無視し


「こっちの方がよさげやん。でっかちの教えとかどうでもいいし!」



さっさと上流に向う。


なんてこった。


ここの主とも言える浮き輪さんの教えを、頭デッカチ理論武装のみ、ただのオ〇ニスト呼ばわりするなんて・・・・。


許せん!!!


俺が・・・・浮き輪さんのカタキを・・・討つ!!!


浮き輪の教えどおり、ルアーをポンポコ流していると

上流でバナナが


「きたぁーーーー!!!」






おー!!!ナイスサイズ!ナイスサイズ!

おめでとう!

ええやん、ええやん!ナイスまぐれ!


まあ、マグレで釣れただけだろう。


構わずに浮き輪の教えどおり、下流でポンポコルアーを流し・・・



「きたー!釣れたよ、ナミちゃん!」







おー!バナナのくりそつマン、ダブルレゲエの片割れアーリーも釣ったか!


後は俺だけか。


それにしてもボイルねえなぁ。


ま、そのうちすぐ釣れるやろ。


相変わらず浮き輪先生の教えどおり下流側でポンポコルアーを流しているとバナナが近づいてきて


「ナミさん、上流きいや。ボコボコボイルしてるで。アーリーのとこもめっちゃボコってるし。アーリーもまた釣ってるし、俺もデカイのバラしてもーたわ。」



・・・・・・・え?




ウソん!浮き輪の教え・・・・



慌てて上流に向かうとボコっと捕食音が!



しかも、今回のパターンはただ流すのではなく、シャロー系ミノーのドリフトパターンだそうだ。


「さっきもっとボコってたで」



ひぃー!!!なんやてー!!!




急いでショアラインシャイナーをつけて一投目で


きた!!!


さすがナミボ、釣りセンスのかたまり・・・







ひぃー!ウグイさん!


あなたクサイんですよ、ええ。


でも釣れたしとりあえず




悲しみの記念撮影。


ウグイさんはもういっちょ追加で2匹





マチヌさんも遊びに来たよ。


わーい!!!



・・・・つうか、なんで本命釣れへんのじゃい!!!



そうこうするうちに捕食音もゼロに。


潮も引きはじめ更にシャローに。



今度は水深のある下流側がアツくなってきたようだ。




すると、突如現れたこの川の主、普段は



ボーイミーツガールなSAMだが服を脱ぐと




プロレスラー冬木弘道に変身してしまう

浮き輪星人が





「下流だ。下流のこことここを狙うんだ!」



と、レゲエの二人を徹底指導し始めた。



なんだぁああ???





そして、指導通り釣り上げていくレゲエども。



ひぃ!アーリー5匹、バナナ4匹やて!



ふざけんな!俺にも釣らせろ!このヤロウ!!!





しかし、この時点で、偉大なる冬木星人の教えに従い

トップ系のルアーが主流だったナミボは

この日のアタリルアー、シャロー系ミノーが数少なく

その、少ない戦力達もすでに川の底や対岸に消えてしまっていた。




ちょう!かせ!コノヤロウ!!!




バナナにサスケ烈波を借りるナミボ。




来た早々、即行で釣ってホッコリした冬木星人に




「ナミちゃん、そこがえぐれてるから、そこをメインにドリフトするねん。上流に投げて流すねん」




丁寧な指導を受け



ドドン!!!





き、きたー!!!ついに・・・・大阪と兵庫以外で


何気に他県では初めてのマルスズキ・・・・






ちっ・・・・ちぃさー!!!めっさちっさー!!!






なんやねんこれ!落ちアユパターンてデカイの釣れるんちゃうん?

こんなんも落ちアユ意識してるの?

これって落ちアユパターンなん?

なんなんこれ?



なんで俺だけ極端にこんなにチャイチーなん???





思わず節子ってしまうナミボ。





怒りの落ちアユパターン ~最後の戦い~

に続く

関連記事