シーバカ日誌最終章

どうでもいい話ですが、前回の記事でちょうど５００回目でした。

そして、アクセス数も９０万を超えました。

ええ、どうでもいいんです。




たまに


「祝！５００回突破！９０万アクセス突破！」


みたいなのを見ますが、個人的にはシーバカ日誌がやっちゃうと、相当恥ずかしい行為だと思っています。

だって、想像してみてください。







とあるオフィス

その会社は高層ビルの３２階にあった。

キレイに掃除され、塵一つ落ちていない。

机の上のパソコンに向きあい、みんな黙々と仕事をこなしている。




壁にかかった時計が１０時のチャイムを告げると、突然




「あ、みなさん！ワタクシ、たった今をもちまして、御歳３７歳となりました！ワタクシ、田所幸三、この瞬間をもちまして３７歳であります！祝、ワタクシ！」


大声を張り上げながら立ち上がる田所幸三。



ざわつくオフィス。




戸惑いながらも、課長の鈴本俊夫（４８）は



「た、田所君・・・・・おめでとう。とりあえず、落ち着いて席に座りまえ。」



「あ、鈴本課長・・・・・すいません」



静かに席に座る田所幸三。


周りのOL達も戸惑いながら



「た、田所さん・・・・おめでとうございます」



全員が一通りのおめでとうを述べ、再び静寂へと戻る。

田所幸三も平然とした顔で再びキーボードをカチャカチャ叩き出す。






昼の休憩時間、女子トイレにて


OLみかこ「ねえねえ、今朝の田所係長の誕生日宣言って、一体なんだったの？」


OLゆみ「わかんない。急に立ち上がって、ビックリしたわ」


OLみかこ「あれって、自分を祝えって事なのかしら？自ら祝！ワタクシ！とか言っちゃってたけど、そこまでしておめでとうの言葉が欲しいわけ？」


OLゆみ「マジわけわかんない。なんで自分から祝とか言っちゃうわけ？お店の開店の祝い花も近所や知り合いから贈られるモノでしょ？普通は人から言ってもらうものでしょ？それを自分から祝って言っちゃうのって、どうなの？なんなの？人として大丈夫なの？」


OLみかこ「たしかに言われなきゃわかんないけど、自分から宣言しちゃうなんて斬新すぎ！お祝いを言え的な要素がプンスカして、臭すぎて死にそうだったわ」


OLゆみ「お祝いのプレゼント買う？」


OLみかこ「すげえめんどくさいわね。どうでもいい田所係長の誕生日をお知らせされた揚句、おめでとうも言わされて、更にプレゼントって・・・・なんの罰ゲームよ」


OLゆみ「ホント、うっとおしいハゲね」


OLみかこ「マジマジ！家でビールでも飲んで、一人で祝ってろっての！あの中途半端バーコードアタマ！」





もう、悪い想像しかできない！！！


まあ、本人にとってはメデタイ、かつ重要な出来事なんだろうけど


他人にとっちゃ、どうでもいい出来事にしか思えない。


特に、こんなクソつまんないダメブログなら尚更だ！！！



立派な人気ブログはやっていいと思うけど、不人気ダメブログ

シーバカ日誌はやっちゃダメ！絶対！

田所係長の二の舞、絶対！




あ、本題に戻ります。


その前に


























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前回までのあらすじ


毎年バチ抜けポイントで会う凄腕SAM。
しかし、その正体は実は浮き輪星人だった。
戸惑うナミボー。笑顔の浮き輪星人。
どうなるの、これ！？







釣り場で会うと、帰りに必ずコーヒーを奢ってくれる心優しき浮き輪星人。

色々な情報も教えてくれる。




「ナミボーはヒラ狙ってるけど、あそこいかへんの？」

「〇〇〇は結構釣れるで。でも、今より秋がいいけどな」

「今やったら〇〇〇ええで。あそこはメバルの稚魚パターンやから小さいの投げなあかんけど」

「あっこは釣れるけど危ないで。何人か亡くなってるから」




すげえ情報量だよ。

すげえよ、浮き輪星人。



しかし、最後におかしな一言が語尾につく。



「いや、俺行ったわけちゃうし、人から聞いた話やけど」








え？？？？








なんだぁ？人からの情報ぅ？



よくよく聞いてみると、浮き輪星人の情報はすべて聞いた話で


実際の経験というか、実体験はほぼ皆無なのに気付く。



「いや、でも、浮き輪さんは凄い！目の前でランカー２本釣ってたし、情報凄いし！」




その後も、全く知らないプロアングラーの話やブロガーの話


釣りガールの話等々、多岐に渡り色々な情報を教えてくれる浮き輪さん。




ある日、バナナとバチ抜けポイントで釣りをしていると

浮き輪さんが後からやってきた。

挨拶をして、３人で仲良く釣りをしていると

俺とバナナにダブルヒット。

その後も、俺とバナナにはHITするが、浮き輪さんにはノーバイト。


すると




浮き輪さん「なぁなぁ、ナミボー何のルアー使ってるの？」


ナミボー「え？・・・・マニックっすけど」




ごそごそとタックルボックスをいじる浮き輪。


とにかくバナナのHIT率が半端ない。


すると、浮き輪がバナナに近寄り


「なぁなぁ、バナちゃん、どこ狙ってるの？レンジ沈めてる？リトリーブスピードは？」


「いや、普通っすよ。表層っすよ。たぶんあっこにシーバス固まってるんすわ。浮き輪さんあそこ狙って投げてみてくださいよ」



そう言って、場所を譲るバナナ。


「あ、ありがとう」


浮き輪が投げ始めるとドンドン釣れる。



「うわー、ナミボーとバナちゃんに教えてもらった通りにやったら釣れた！釣れた！」



大喜びの浮き輪星人。



バナナがこっそり俺に近寄り



「なぁ、ナミさん、浮き輪さんって、あんなんやったけ？」




少し離れた場所から大声で




「わぁ～、これで３匹目や！爆釣やで～！バナちゃんとナミボーのお陰やぁ～」




すげえ笑顔の浮き輪星人が見える。




「・・・・・・・・・」




その後も、会って釣りする度にどちらかが釣ると




「ルアーなに？レンジは？リトリーブスピードは？どこら辺で喰った？」



根掘り葉掘り聞いてくる浮き輪。



バナナ「あの貪欲さはすげえなぁ。もしかして浮き輪さんって情報量が凄いだけの、タダのアタマデッカチなだけちゃうん？」


ナミボー「バカヤロウ！そんなわけねえだろ！あの人はあのSAMやぞ！浮き輪とか訳わからん名前つけてるけど、元はあのSAMやぞ！」



ある日、SAMに夏場はどこでデイゲームしてるのかと聞かれ、場所を教えると



ナミボー「あ！浮き輪さんじゃないすか！」

浮き輪「ナミボーに教えてもらったから来たで～」



すげえな、この人！！！行動力半端ねえよ！！！




そして今年のバチ抜けが始まった。

いつものところで浮き輪さんにお会いする。



我々が釣れると、すかさず浮き輪調査が始まる。




浮き輪「なぁなぁ、俺ノーバイトやけど、何投げてんの？マニック？」


ナミボ「そんなん古いっすよ！時代はフィールっすよ！フィールしか投げないっすよ！」


浮き輪「えー、自分、マニックしか投げへんて去年言ってたやん！」


ナミボ「それは去年の話っすよ。今はフィールっすよ、フィール」


浮き輪「ええ～、ナミボーなんか節操なさすぎ～。そんなナミボー見たくなかったなぁ。」



フィール信者になった俺を、白い目でみる浮き輪さん。




僕とバナナだけにHITする展開が続くと


浮き輪さんがタックルボックスをゴソゴソしだした。



そして、おもむろに近寄り


「なぁなぁ、フィールこの色しかないねんけど、これでイケる？」



うわ、浮き輪さん・・・・・・・つか、そのフィールなに色やねん、キモ過ぎ！！！


蛍光色のような、見たことないド派手な三色カラーのフィールを装着する浮き輪。





帰りの車中にて



バナナ「なぁなぁ、ナミさん、浮き輪さんて昔めっちゃ凄かったやんな？」


ナミボ「ああ、凄かったなぁ。一晩でランカー２本やもんなぁ」


バナナ「でも、今の浮き輪さんて、そんな気配ゼロやんなぁ」


ナミボ「・・・・・たしかに」


バナナ「昔は圧倒されたけど、今はそんな感じせえへんもんなぁ」


ナミボ「・・・・・・・」


バナナ「もしかしたら、俺達が浮き輪さんのいるステージまであがったんじゃなくて、浮き輪が俺達のステージまで降りてきたんちゃうか？」


ナミボ「・・・・そんな訳ねえだろ、浮き輪さんに失礼なこというな！あの人は、腐ってもSAMやぞ！！！」



バナナ「・・・・っすよね。失礼なこと言ってすいません」





その夜、真っ暗な天井をみつめ、なかなか眠りにつけなかった。


浮き輪が降りてきた？


バカ言うな。


でも、俺達があがったわけじゃない。


どういうことなんだ？





・・・・・・でも、これだけはハッキリと言えるだろう。



浮き輪星人はいい人！絶対！！！！

（冗談抜きでマジいい人です。僕もバナナもまさひろも好きだったりします）





あの日の輝いていたSAMを俺は忘れない！



俺はずっと浮き輪信者だ！！！



だからみんな、



























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