サラシに潜むヒラスズキを撃て! ~カイデー編~

ナミボー

2014年12月20日 14:17

残り8








いこりまくったバナナから






「ナミさん!ヒラスズキ行こうや!!!」


とのお誘いが入る。


お、おう。


城太郎は廃人寸前、赤子のシブはバブバブしか話さないので

バナナと二人で一路南紀へGO!!!!



道中バナナが


「サスケのフックってやわいっしょ。フックをガマカツに交換してやりましたわ!ルアーもバラしの事を考えて色々チョイスしましたわ!」


嬉しそうに話してくる。


お、おう。



ナミボはドラグ調整でなんとかしちゃう派なので、フックはそのままだ。


むしろ、磯で根がかリした時に救出不可能ちゃうん?


との疑問を投げかけると


「そやねん、フックやわいと曲がって戻ってくるけど、ガマカツやと即死やもんなぁ。それがこわいわぁ〜」


そういう嫌な予感ってのは


大概が的中する



到着して準備をしていると、隣のアングラーから


「おはようございまーす」



珍しく声をかけられた。

渡船屋の集合場所で声を掛けられるのなんて珍しいなぁと思いつつ

こちらも挨拶すると


「シーバカ?」



え???




どうやらブログを見ている人のようだ。

この渡船を利用していることをブログで見て知っていたようで


「いつか会うと思ってましたわ。どっちの磯渡るんですか?あ、じゃあ僕らは反対行きますね」



終始にこやかに話しかけてくる丸顔のアングラーさんと

お連れさんの、あきらかにケンカ強そうなアングラーのお二人は隣の磯に渡られた。
(いろいろと有益な情報も教えて頂いた。ありがとうございました!)



ちなみに例の名物ジジイ


「ワシはほぼ毎日来てる!でも釣れへん!手作りの発泡ルアーは魚掛けたら破壊されるけど、
魚釣れへんから破壊もされへん!」



で有名な伝説のエクマのジジイがチャリンコでフラフラと現れ

丸顔アングラーさんと話していたが

終始、和やかな失笑を誘っていた。



ここに有名なエクマ先生の名言を書き記しておこう



1 ヒラはおったら喰う。1投して釣れへんかったらおらん。

2 ワシは2番船で帰る。長居しても時間の無駄や。

3 ワシは健康のために来てる。だから釣れなくてもええねん。道楽や。

4 発砲スチロールで作ったルアーやから一回でダメになる。
  (え?なんで発砲スチロールなんかでルアー作っちゃったの???)

5 なんやかわいらしいルアーやなぁ。ワシのルアーなんかこれや。
  (発泡スチロールで出来た、オバQみたいなヘンテコな20センチのルアーを見せてのひとこと)






エクマ先生!これからもメジロ狙いで頑張ってね!
(くれぐれもヒラのポイントには来ないでください。邪魔なので)




土日は暗いうちに渡されるが、平日なので明るくなり始めた頃に磯に到着する。


うっすらっと明るい中を


バナナ「俺、スリット撃ちやってきますわ」


と、スリットに向い歩き出すバナナ。


一番良いと思われるポイントに立って、キャストをするナミボ。



う~ん、反応ないし、ベイトもいねえなぁ・・・・



波はそこそこあるのだが、ベイトが見当たらない。

4~5投した頃にバナナも戻ってきた。


バナナ「どないっすか?」

ナミボ「なんもないなぁ」

バナナ「あっこ投げた?」

ナミボ「いや、まだ投げてない」


あっことは、浮き輪やゴムオとナミボとバナナが去年爆釣した


え?こんなとこおるの?サラシないやん?



的なポイントがあり、そこに投げると暗いうちだとガンガンあたりがある。


さすがに明るくなってきたので投げなかったのだが、バナナがためらいもなく投げると



バナナ「よっしゃ!きた!1投目!」



即効で掛けるも


バナナ「うわ!最悪や!切れた!スリットで根掛かりした時にPE擦れてたのか切れてもうた!やってもうたー!!!」



ラインブレイクして悶絶するバナナ。



ありがとう、バナナ。遠慮なく頂きます。






心の中でバナナに感謝の合掌をし

ラインを結んでいるバナナを尻目にサスケ烈波をキャストするナミボ。




ドン!!!




よっしゃ、即効で来たぜ!!!


って、なんかこれでけえぞ!


ヒキが半端ねえ!




寄せようと思っても中々寄らないし、なによりドラグが結構でる。

エラ洗いした瞬間!



あ!これ、でけえ!




ヒラスズキはシーバスと違い、デカくても全身が躍り上がってジャンプするので

姿がよく見える。
(シーバスはデカイとエラ洗いも緩慢な感じで全身どころか頭しか出さない)



うおおおぉおおおおお!!!すっげえ楽しいい!!!




寄せようと思っても一瞬根掛かりに変わったかと思うほどビクともしない。

無理をすればフックを曲げられそうなので、慎重にファイトをし
(なんせやわやわのサスケフックなので)

波を利用してランディング。




おおおお!これ、ランカーいったんちゃうん!でけえ!!!



大興奮のナミボ。



バナナ「ナミさんやったやん!つうか俺も釣りてえ!!!」

ナミボ「よっしゃ、あのポイントは封印しとくから復旧できたら投げえや」


バナナにも釣って欲しいので、ポイントを少し変えるナミボ。


だが、そうこうするうちに更に日は昇りはじめ




その、必殺ポイントでは全くアタリはなくなってしまったようだ。




バナナ「うわぁああ!アタリなんもねえ!ベイトもいねえ!やってもうたー!俺ー!!!」




失意のまままたもやスリット撃ちに向かうバナナ。



ナミボはルアーを変え、ショアラインシャイナーで角度を変えてサラシをネチネチ攻めていると



ドン!!!



よっしゃ!きたぜぃいいい!!!




50半ばのサイズをゲット。



遠くでスリット撃ちをしていたバナナが急いで戻ってきて



バナナ「スリットででたけど、めっちゃ食いが浅くてプリンと外れてもうたわー!やってもうたー!」



またもや悶絶するバナナ。


場所を交代し、



もう、お前は亡くなってもいい!いってしまえ!











背中に見知らぬおっさんの名前が書かれた不気味ルアー、スピンブリーズを

手前のドシャローのスリットに限界を超えるぐらいの勢いで波に溺れるような感じで

ドリフトさせてやると



ガガン!!!





よっしゃ!きたぞ!・・・・ってこれもデカイし!!!!




これまた慎重にファイトをして波でズリ揚げると、最初の一匹とほぼ同サイズだ。







うおおおお!!!!やったぞー!!!!




こんだけ大きいし、敬意をこめてリリースしたかったのだが、残念ながら

デカイの2匹は眼にフックが刺さっていたのでお持ち帰りをする。





チャイチーにはお帰り頂く。



ベイトもなく、さすがに反応もなくなってきたので、隣の磯に移動すると

丸顔のアングラーさんはヒラ3本とメジロを1本揚げられたそうだ。



丸顔氏「こっちベイトもめっちゃおって、アタリもバンバンあったで!」



むぅー。どうやら隣りの磯の方がアタリだったようだが、デカイのが釣れたので

最早満足していてどうでもいいナミボ。





移動したが、ここに詳しい、かつ凄腕っぽい丸顔氏が釣ってしまったあとなので

我々の腕ではヒラを出すに至らず。

昼の迎えの船で撤収。





サイズを計測してもらうと


75センチと74.5センチ



・・・・・全然ランカーないやん。でも、今までが73センチやったから記録更新やな。




渡船屋のおやっさんにビニール袋をもらいダンク。









あ!あかん!こんなデカイの2匹釣れるとか、今後の人生で

あるかどうか疑わしい!ちゃんと撮っておこ!








帰りの車中







「サスケもフック換えたから根掛かりで2個も逝ってもうたし、ホンマ凹むわぁ~。
・・・・あの時ライン切れてなかったら・・・・・ナミさんには注意したのに、
俺が切れてどないするっちゅうねん!マジでチキショー!!!」





後悔先に立たず。


みんなもラインの確認と、過剰なフック交換には気をつけましょう!

(ちなみにナミボはバナナのすすめで事前にライン交換をしていて助かった。良かった)

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