シーバカ日誌最終章

１月１３日　　明日の天気や波予報を見ていると

「む！この波具合はかなり良さげだぞ！！！」

ゴムオ号でボートフィッシングのお誘いもあったが、

この波を見過ごしたら漢が廃る！

急遽バナナとヒラスズキ狩りに行くことに！


あ、そういや、らっきょうのアニキも次行く時は声掛けてって言ってたな。

一応メールしてみると

「あ、行きます！」

返事はや！来る気満々だよ！！！


アニキはチェリーズマンからクローズマンに

華麗に汚れてしまったマーシャル君と参戦するとの事。



左　玄人を食べて、汚れがパワーアップしたクローズマン

右　ラッキョマスク

その名も「赤線子弟コンビ　initial　D」ｂｙやしきたかじん


赤線コンビは現地に直接行くそうだ。

一緒に行くと、粘られて

帰るのが遅くなるのを恐れているのだろう（シイラ釣行時のカテーボーイの粘りがトラウマか）

後に、この予想がズバリ的中する。


沖磯に渡してもらうつもりだが

この荒れ具合だと無理かもしれないと渡船屋のオヤジに言われる。

カテーボーイネットワークから地磯情報もゲットして

沖磯無理なら地磯ランガン！の２段構え作戦。

バナナカーで行くぜ！！！

荷物を積む際に

バナナカーに乗せっぱなしのくらおのロッドが超邪魔になる。

「あいつどうせ釣りせえへんし！タックルベリーに持ってったろか！」

毒づくバナナ。

しかし、このロッドが後にとんでもなく重要になるとは

全く気付きもしなかった。


渡し場に到着。

どうやら沖磯には渡れそうだ。

かなりの荒れ具合に「これはもらった！」と

内心テンションあがりまくる俺とバナナ。

結構揺れる船に「ヒーハー！」状態の赤線コンビ。


ここで赤線コンビと別れて別の磯へ。

風が強いがうねりもいい感じだ。

真っ暗な中、月明かりに照らされた海が幻想的だ。

バナナから５０メートル程離れてキャスト開始。

何回も来てるので、トレースするラインを絞る。

確かここの下には根があったなぁ。

昔ここから飛び出てきたことがあったよなぁ～。

そう思いながら、以前出てきたイメージどおりキャストすると

３投目に「ドン！」

よっしゃ！なかなかのヒキと重量だ。

慎重にファイトして磯にズリあげる。


「ふぅ～、ボウズ免れた～」と安堵しながらストリンガーを通す。

少し場所移動して即掛るも、これはすぐにフックアウト。

するとバナナがやってくる。

「あっちアタリないっすわ～」

一本あげたし、さっきバラしたばっかやと告げると

「ええー！！！マジっすか！！！」

興奮するバナナにポイントを譲る。

バナナが居た場所でキャストすると

「バキッ！！！」

え？うそ・・・・キャストしただけなのに、

風の強さに負けて、ロッドが折れたよ！！！！



マジかよ！

予備ロッドなんか持ってねーし、しかも今からが本番みたいなもんだよ！

フィーバー始まる直前じゃん！！！



そこでハッと気が付く。

くらおのロッドだ！

急いでバナナに車のキーを借り、渡船屋の第２便がくるのを待つ。

まるで界王星から急いで地球に戻る悟空の気分だ。



「頼む！オラが戻るまでフィーバー続いてくれよ！！！」


船で戻る途中、ラッキョマスクから

「任務完了！クローズマン　２、私　１　ゲット　嬉しくて涙がでそうです」

涙そうそうかよ！

つか、やるな！赤線子弟コンビ！恐るべし！！！


ようやく港につき、くらおのロッドをゲット。



くらお！ラブラックスの８．６フィート借りるぜ！

しかし、肝心の船はあと４０分はでない。



ぼんやりと船の上から港を眺めていると

「クローズマン３　ラッキョマスク２　」と

さらに、おかわりしちゃってるメールが届く。

NO!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

この肝心な時に、なぜ港にいる、俺！

なぜ俺の空みたいに寝そべって空を眺めてるんだ！！！



７時３０分、ようやく出発！

急いでくれ、船長！

頼む、みんな、オレにも釣らせてくれ！！！

到着して即キャストしていると

なんと、赤線子弟コンビが引き揚げていくではないか！！！

大量のヒラスズキをぶら下げ帰還する二人。

「超はええ！！！」

まるで福屋工務店だ。仕事が早すぎる。


あ、そうだ、バナナはどうだろう。

様子を見に行くと、天然生簀に小さなヒラスズキが一匹繋がれている。

「あ、バラしまくりですわ。ナミさん船乗る前ぐらいからアタリがめっちゃあって、戻ってくるチョイ前からアタリなくなりましたわ」



やっぱりな。

クリリンが爆発したときぐらいの怒りが沸き起こったが

フリーザみたいな犯人がいないので何もできない。

仕方がない。

多分、ここから先はタダ巻きだけでは釣れない。

ちょっと小細工かつ攻めの釣りが必要だ。

頑張ってくらおのロッドにヒラ魂を勝手に入魂してやるぜ！



そして粘りまくって磯際のギリを通して一本！



更に、荒れ狂うサラシの中にルアーを溺れされるようにステイさせて

もう一本追加。

バナナに方法を教え、交代するも惜しくもカケバラシに終わってしまう。

アタリもなくなったので１２時の船で撤収。



俺　７３センチ・５５センチ・４７センチの計３匹

バナナ　４７センチの１匹

バナナはバラシが多かった。運がなかったのだろう。

僕は５ガケ３ゲットとまあまあのキャッチ率だ。

魚好きなバナナ＆のんちゃん一族に２匹あげ

一番大きな奴を持って帰りました。

あのアクシデントさえなければ・・・・微妙に消化不良だぜ！！！！

そして恐るべし赤線コンビ！

初ヒラスズキおめでとう！

今回は完敗だ！