2016年06月28日
高知遠征2016 おしまい
長いしダルくなってきたので簡潔に。

じゃーん、残り1時間での奇跡!83センチのブリゲット!
ほんとギリギリで焦った。
しかもこれ釣った直後、突然の強風で釣りにならず。
危なかったぁー
あやうく死にたくなるところだったぜ。

こんな赤子でも

70アップが釣れ....ええっ?これホントに70ある?え?ちょっ、ホント?
ギリギリ70ないんじゃない?
そんなことはいいとして、俺が声を大にして言いたいのは

エブリィに荷物キチキチ大人4人の高知釣行はマジでやめた方がいい!
死んでも文句言えないし、死ぬほど辛い苦行になること間違いなし!!!
あがれない坂道
強風で1車線近く横にスライド
エンジン音がうるさすぎて車内で会話が出来ない
高速道路でMAX90キロという逆の恐怖
エコノミー症候群にならなかったのが不思議な位の窮屈さ
特に後部座席は地獄!アタマの上のタックルに殺意すら覚える
悪い事は言わない、あんた、やめときな
ガチで地獄に堕ちるわよ!!!!

あ、そんな事言いたいんじゃなくて、ホントに言いたいのは

豊穣の海に癒され

時には手痛い目にあいながらも

恵みを受け取り

すっごい楽しませてもらった。
ありがとう!高知!!!また行くぜぇええええ!!!
おまけ

チン◯みたいな顔したジョウタロウがうるさいので帰りにくいしんぼ如月に寄ってチキン南蛮喰った。
うん、普通にうまかった。
おまけのおまけ
ナミボが釣った謎の毒魚

こいつ喰っても大丈夫なのか?疑惑が出たが

ジョウタロウがクソ不味そうな煮付けにして食べた。
絵的には最悪だが感想は
うまかったっす
言うてたし、まだ生きてるから毒魚ではなかったようだ。
....でもよく喰ったよなぁ...こわっ
最後に

くいしんぼ如月は4月21日から全店24時閉店になりました。
アカメアングラーはそこんところ気をつけろ!!!
おしまい
Posted by ナミボー at
23:08
│Comments(8)
2016年06月21日
高知遠征2016 〜そして神話へ〜
今回の高知遠征 これまでの釣果
バナナ ブリ3本 ヒラスズキ2本(ヒラバイト多数)モンツキイサキ2匹
謎のモンスターをラインブレイク
ジョウタロウ ハマチ1本 ブリ1本 チャイチーガシラ1匹
赤子 ヒラスズキ1本(初ヒラがなにげに70オーバー。4ガケ1ゲット)
ナミボ モンツキイサキ 2匹のみ
※ 高知遠征最終日 14時現在
ナミボ、いまだ本命とれず!!!
船が迎えにくるまでおよそ1時間

やれるのか、オイ!!!
だが、正直、今までの経験からすると
このくそアツイ真昼間に釣れる可能性なんて...
アホのシイラですら厳しいんちゃうん!!!

※ 画像とシイラは特に関係ありません。なんとなく雰囲気で。
しかもカンカン照りやで、これ!
しかし、その現実に逆らうかのようにナミボは一心不乱にキャストを繰り返していた。
ナミボの頭の中ではあの日の事が思い出されていた。
南紀の沖、船の甲板に寝そべりながら4人で空を眺め
バナナ「いやぁ〜、めっさひいたわ。魚類嘗めてたわ。でもなんやろ、この満足感」
渋「あんなん魚のヒキちゃうで!ヤバいなマグロ!ダンプやで!ダンプ!海のダンプカー!」
ジョウタロウ「そうっすね〜」
ナミボ「.......」
それぞれがマグロを釣った感想を満足げに語る。
スレ掛かりのイワシ3匹のみに終わったナミボを除いて!
あの時の絶望感!あの時の孤独!
まさに

レイチェル・カーソンの名著 サイレントスプリング!
興奮醒めやらぬバナナがマグロのヒキの素晴らしさを語りかけてくる。
ナミボに遠慮して「そうっすね〜」しか言わないジョウタロウ。
満足そうにタバコをふかす渋。
なんたる絶望と孤独と沈黙!!!
※ 詳しく知りたい方は「シーバカ日誌 マグロ」で検索
ちっきしょおおおおおおおおおお!!!!
あんな目に遭うのは俺以外の誰か他の奴にしてくれいぃいいいい!!!
もうサイレントスプリングはコリゴリじゃぁあああああああい!
心の中で叫びながらキャストを繰り返すと
沖の方でデカイ魚影が銀色にギラリと光り、次の瞬間
ドン!!!
よっしゃぁあああああああ!!!
弓なりに曲がるレオザ!
バナナ「よっしゃ!ナミさん!こいつは絶対に穫るでぇええええ!!!」
バナナがタモを持ってすぐに駆けつけてくれる。
慎重にいきつつも
ああ、俺は今、猛烈にしあわせだ!!!
なんとも言えない多幸感に包まれる。
このヒキ、このロッドのしなり、無限に広がる海と空の下
俺とブリが一本のラインを結んで命のやり取りをしている。
すまん、ブリ!悪いが俺に釣られてくれ!!!
そう思いながらやり取りを続ける。
バラしたのよりも少しだけ小さい気がしたが、それでも確実にブリサイズはありそう。
隣では南米人だか東南アジア系だかわからんバナナが
「慎重に!」
「焦らずに!時間あるで!」
「ナミさんここは絶対に穫るでぇええ!」
励ましながら動画を撮ってくれている。
ちなみにこの動画、後で見たらなんか変なところ押したらしく
超絶スローになって
うわ、なんやこれ!見にくい!
ホンマや!なにこれ、うっざぁあああ!ナミさんの動きスローすぎてつまんねええ!!!
せっかく撮ってくれたけど、これ、いらん!
ホンマや!せっかく撮ったけどいらんすね!これ!
ってなった。
さあ、ブリが浮いてきたぞぉおおおおお!!!!
どんだけ引っ張るねんて感じやけど
〜まさかの次回へ続く〜
2016年06月14日
高知遠征2016 〜そして伝説への最後編 その壱〜
前回までのあらすじ
何なんだよ高知。
豊穣の海じゃねーのかよ。
この2日間見事にボウズだわ。
どうすんだよ私魚食べれねーじゃねーか。
魚釣れない高知死ね!
状態だった赤子もヒラを釣ってしまった。
これで本命釣ってないのはナミボのみ。
やっべえぇええええええ!!!!
磯変わりしてせっせとルアーを投げていたが、突然
はぁー、アホくさ。
おそろしいぐらいの虚無感に襲われてしまったナミボ。
弁当を食ってもイマイチやる気が出ない。
はぁー....わたしだけ釣れてないじゃん。高知死ね......
呟きながらボーッと海を眺めていると
「よっしゃきたぁ!!」
突然バナナが叫び声をあげたので、見てみるとロッドがブン曲がっている!
うわぁあああああ!なんか釣れてるぅううう!!!
磯変わりして頑張って投げていた時に、シイラらしきチェイスはあったので
シイラかと思って見ていると
「これ、青物やな!首の振りでわかるわ!」
そういいながらヒラロッドを操作するバナナ。
しばらく格闘してあがってきたのはまさにブリ!!!
ナミボがネットインして

うわぁああああ!本日4本目!バナナおめでとうぅうう!高知死ね!
「あ、ナミさんヒラ持ってるところもついでに撮ってや」

うわぁああああ!なんか見せつけるように写真撮影させられた!バナナおめでとうぅうう!高知死ね!
「まだおるで!回ってるでアイツら!ナミさんも投げ、投げ!」
うおぉおおおお!俺も釣ってヤルゥうう!!!高知死ね!
バナナのヒットルアーを聞くと高知で購入したロウディーモンスターとのこと。
うん、やっぱりミノーだな、これ。
ナミボは信頼のバックウォッシュを装着し
キャスト!キャスト!キャスト!高知死ね!
諦めと怒りと冷静と情熱の間の中山美穂と辻仁成的な
もうなにがなんだか状態でキャストを繰り返し
もうダメかしらん
ナミボのオカマ化が辻仁成の女装なみに始まりかけた時に
コココ、ドドン!!!
前アタリとともにロッドが大きくしなる!
うおぉおおおおおお!これ、このヒキ方はシイラちゃうでぇえええ!!!
会心のバイトに興奮するナミボ!
「うお!ナミさんやったやん!慎重に!」
バナナがロッドを置き、タモを手に駆けつけてくれる!
バナナ「ナミさん慎重に!」
バナナ「ええヒキしてるやん!」
バナナ「これ絶対とるでぇえええ!!!」
自分のこと以上に興奮し、喜び、応援してくれるバナナ。
ええ奴やなぁーと思いつつナミボは確信した。
めっちゃ楽しいいいいい!!!!高知最高!!!
ヒラタックルなのでかなり引くのだが
なんというか
絶妙な感じのヒキだ!
これは穫れないと思わせることのない適度なヒキと、だが、少しも油断が出来ないこのパワー。
うおぉおおおお!めっさ楽しいぞおおおお!
ミスター味っ子を見てた人ならわかってくれるだろう。

うまいぞおおおおおおお!!!!
あの勢いで叫びたくなるぐらい楽しい。
引きを楽しみながら格闘すること5分
寄せてくると
「おお、ナミさんデカイやん!」
ええサイズのブリの姿が!
慎重にいきつつ引きを楽しんだナミボは
最早悔いナシぐらいに満足していた。
よし、バナナよ。いつも豪語してるからには
完璧なタモ入れを頼んだぞ!
バナナの指示通りにブリを浮かせて寄ってきたところを
おっしゃあ!
ブリがアタマからタモに入った瞬間波が押し寄せ
ブリブリブリン
あ!
ネットにバックウォッシュを残しブリは海に帰って行った。
あー!!!
絶叫するバナナ。
正直ナミボ的にはそんなに残念ではなかった。
しゃーない。引き楽しんだしええよー
ホントにそう思ったのでバナナに声を掛けたが
バナナ「うわー!!!俺やってもうたー!ここは捕らないとあかんのに!
ナミさんホンマすいません!」
ナミボ「あ、ええよ。まじで。タモ入れミスはしゃあない。」
なんだかしんないけど満足げにそう答えたが
バナナはそこから
うわぁー!マジかよ、おれ。
ホンマへこむわぁー
ホンマ最悪やー
ずっと自責の念に駆られている。
いや、ええで。ほんま。
あながち慰めるためでもなく、心底そう思っていたので
バナナに気にするなと再三伝えるが、沈みまくるバナナ。
案外やる気でたのでミノーを投げたおすナミボに対し
ダイビングペンシルを投げるバナナ。
どうやら魚を寄せて、ナミボのミノーに食いつかすようにアシストしてくれてるみたいだ。
二人でたわいない話をしながらキャストを繰り返し
バナナが手前まできてサラシに突っ込んだローデッドを回収しようとした瞬間
ドゴドゴドゴドコン
うわ、なに????
目の前のサラシで突然水柱と爆発音があがり

BURI GA BANANA NO LOADED KUTTERUUUUUUU!!!
マジかよ!トップにでるのかよ!しかもこんな手前で喰ってくるって!!!
慌ててタモを取りに行こうとするナミボに
バナナ「青物ロッドやしぶっこ抜きますわ!ナミさんは早く投げて!まわってきてる!チャンスあるで!」
そういいながら強姦級の荒ぶるファイトでブリをズリ上げようとするが
さすがに重たいやら抵抗するやらで
あん、あん、あん
状態のてんやわんやで磯際でチクチクしている。
うわ、大丈夫か?
心配になってタモをとろうとしても
バナナ「ええっすよ、それよりナミさん釣って!むしろ俺にでてこんでもええのに、こいつ!」
もうブリを乱暴かつ強引ファイトでなんとかズリ揚げに成功するバナナ。
うわぁー。なんかもうレ◯プファイトやん。
そう思いながらキャストを続けたが、ナミボにはアタリはなかった。
意気消沈しながらも、まだ胸の内にくすぶる炎。
赤子とジョウタロウから連絡が入る。
ジョウタロウ「なんか渋さんがヒラを釣る為に攻めすぎてビショビショになって死にかけてます!」
渋「船は何時に迎えにくるのですか?僕はもうオウチに帰りたいです」
ジョウタロウ「うわぁああ!渋さんの唇がムラサキで顔も真っ白!死んでしまうぅううう!」
渋「船のお迎えが来ないと、このまま天国からのお迎えが先に来てしまいそうです。誰か助けてください......」
ジョウタロウ「渋さぁああああああんん!!!」
普段なら滑稽なザコ戦士たちのやりとりも
あら、いとをかし

平安貴族風に余裕ブッこいて楽しく聞いているのだが、今は

このままナミボは高知死ね!で終わるのか???
まさかの その二
高知遠征2016 〜伝説の最後編〜 へ続く!!!
Posted by ナミボー at
23:11
│Comments(2)
2016年06月02日
高知遠征2016 最終日 〜そして伝説へ〜
もう後がない!
泣いても笑っても高知で釣りが出来るのはあと一日!
ここまで微妙な釣果に終わっているチームシーバナナ。
特に完全ノーフィッシュの赤子は
「高知来てお魚釣れないなんて、なんなんこれ、クソゲーですやん!」
精神が崩壊寸前だ。
バブバブどころか
「ブヒブヒブヒイイいいいい!!!こんなクソな海嫌いブヒィいい」
ブヒブヒ不満を言い出してうるさい。
なんてこうるさいやつなんだ。
今流行のノイジーマイノリティー?
いっときでも成功しなかったビッグダディ?
くすぶり続けて美奈子にも出会えなかった岩手在住のタダの整体師?
トレーナーの袖を自分で破ってケンシロウスタイルとか言っちゃってる痛すぎるオヤジ?
つうか何回離婚しとんねん!
あ、なんか話がおかしくなってきたぞ!
だが、落ち着くんだ赤子!
明日は伝説の磯にあがれるぞ。
そう、2年前に我々がブリを爆釣したあの伝説の磯に!!!
午前3時
眠たい目をこすりながら起床。
あけみの宿を後にし、柏島に向かうチームシーバナナ。

まだ疑心暗鬼な赤子。
だが、海は程々にウネリが残り、我々の前に
「うわ!こんなん絶対ヒラでるやろ!」
「おお!あそこめっさええやん!つうかあちこちええやんけ!」
「あれは我々の青春、カジヤノキリやんけ!あっこ渡りてぇええ!!!」
もうこんなんボウズなる方がムリ!
それぐらいのサラシに満ちた磯がアチコチに点在している。
そこを
「わしらにはこんなサラシいらんけどなぁ〜」
「荒れてるから気をつけないとなぁ〜」
そう言いながらエサ師のジジイどもが続々と上陸して行く。
「マジか、この磯にもエサ師かよ」
「うわ、カジヤノキリも!エサ師3人のってもうたし!」
「まあまあ。ええ感じの磯があちこちにいっぱいあるやんけ」
伝説の磯を奪われながらも、サラシだらけの状況に余裕をかましていたチームシーバナナ。
しかし、ふと脳裏をよぎる、敗北の予感。
ホントウに大丈夫かしらん???
オカマ化が始まりかけた頃、船は一気に反対側へ向かい•••

ヒィーーー!!!なにこれ!波裏の風裏でめっさ穏やかやん!!!
さっきまでのサラシ天国が嘘のようだ。
とんでもないところに渡されてしまい、呆然と海を眺めるナミボとバナナ。
船長が
「向こうまで歩ける!スズキも出るから反対歩いて行ってみ」
マジかよ。
そう思いながらロッドを持ちつつ

クリフハンガー並みの岩登りをしてたどり着いた先には
海に向かってしょんべんをかました程度の白い泡がプツプツと浮かんでいた。
クソ船○オオォオオオ!
思わず絶叫したくなったが一縷の望みを託して根の周りや
しょんべんサラシ、沖に向かってキャストするも
バナナ「これダメっすわ!磯がわりさせてもらいましょ!ナミさん電話して!」
そういいながら野グソをしに草むらへ消えて行くバナナ。
ちなみに釣りの最中に野グソをするのはこれが初めてらしい。
少し誇らしげな顔でティッシュも要求してきた。
ふーん
すげえどうでもいい自慢をされて困惑しながらも電話をするナミボ。
しばらくしたらやってくるそうだ。
船が来るまでの間、仲間の状況を電話で確認するバナナ
電話に出た城太郎が開口一番
ジョウタロウ「やりましたよぅ!ブリとりました!」
バナナ「マジで!」
ジョウタロウ「渋さんと別々の磯に渡されてクーラーもタモもない状況で
ヒラタックルでブリと格闘すること10分!最後はフイッシュクリップで
ハンドランディングしてやりましたよぅー!!!」
バナナ「すげえやんけ!渋近くおんの?」
ジョウタロウ「なんかすぐ正面の磯に渡されてて、俺が格闘してるのを、なんともいえない切ない目でジッと見てましたわ。」
バナナ「マジかよ、ゲラゲラー!」
ジョウタロウ「そのあと渋さんも必死こいて投げてましたわ。」
うわぁあああ、なんか赤子の悲壮感ただよってくるなぁー。
ジョウタロウのヒットルアーはサスケらしい。
またもや半泣きでサラシのない海に向かってキャストしていたらヒットしたらしい。
諦めなければ夢は叶う!
でも、船長•••移動させてくれぃいいいいい!!!!
さっきからずっと沖に向かって投げてるんだけど、ここ、明らかにブリとか回遊しなさそう!!!
やってきた船で移動する最中、船長が大移動を決意。
他の船の縄張りの磯でもこの時間なら自由に移動出来るので、
ここはいっちょ大移動と行くかぁ!
凄いスピードで飛ばして行く。
船長「さっき◯◯あいてたからそこ行くかー?」
ナミボ「あ、よくわかんねえし、船長に任せます。」
船長「あー、ちょうど人渡ってるなぁ」
なるほど、かなり良さげな磯だが、我々の敵、磯をオキアミで汚し散らす海釣り界のウンコ鳩こと
エサ師のオヤジ達が嬉しそうに磯に渡っている。
※すべてのエサ師がそうではなく、マナーの悪いエサ師のことだけです(笑)
船長「どっちか一人ウスバエ行くか?ついこの間、ヒラマサのメーターオーバーあげた人おるわ」
ナミボとバナナ「んんん?ヒラマサァアアア????」
ショアからヒラマサ•••それって漢の夢じゃん。
いきます!!!
おもわず叫んでしまうナミボ。
近づいて行くと、何年か前にジョウタロウが一人で渡されて、なす術もないまま
昼寝をかまし、船長に
「あの子は生きてるのか?死んでるんちゃうか?」
マジで心配されていた磯だ。
大きさは2畳ぐらいで平らになっている。
あの頃のジョウタロウはなす術もなかったが
今の俺は違うぜ!
やってやんよ、ヒラマサ!!!!
2時間後
ずっとキャストをしているが、まったくアタリがない。
ポッパー、ペンシル、ミノーを
ホッホッホッホッホッホ
キャストしてはジャークし、誘ってみるのだが、無反応きわまりない。
周りは根だらけで、潮の流れもすっげえいい感じなのに•••。
絶望しかけたナミボの前に船が現れ
船長「移動すっかー」
うん、船長、タスケてーーーー
この先で降ろしたバナナの様子も見に行くという船長。
遠くにバナナが見える。
あ、そこそこええ感じの磯やん。
船長「どないやー!?」
そう問いかける声に
手を大きく上にあげ、三本指を突き出し
「三本!三本!」

そう答えるバナナ。
えー、なにー、三冠とっちゃったの?三冠?
そんな、驚きの目で見つめるナミボをよそに
バナナ「ブリ一本にヒラ二本。ヒラはもう一本取り込み中にミスって逃げられましたわ。なんせバイト多数」
えーーーー!!!!なんやそれぇええええ!
まさかの展開!
船長「どうする?同じとこ渡るか?」
ここでナミボのコンピューターが素早く計算をはじめる。
バナナが渡って2時間、もう叩かれまくっているハズだ。
ブリは回遊ものだし、この近くの他の場所で叩かれてないサラシと、ブリの回遊待ちが出来るポイントに行く方がいいだろう。
もう、絶対にミスれない!
ナミボ「違う場所いけます?この近くで」
船長「じゃあ少し奥のとこ行くか」
少し奥の磯に渡されるナミボ。
サラシが広がりバナナの渡ったところに比べると若干やりにいくいが
いい感じだ。
少し離れたところに居るバナナを見ると、ウンコ座りで満足そうに弁当をほおばっている。
チクショウ!余裕かましやがってぇええ!!!
焦りをおさえて慎重にサラシに向かってキャストするがアタリがない。
深呼吸をし、磯をもう一度見極めて
ここだ!
そう思える手前のサラシに向かって必殺
ルアー溺れる殺法
を使うと
ボボボボン!!!
うわ、でたけど、これめっさデカイ!
波の音をかき消すようなデカイ音と尾びれでバイトしてきたヒラスズキ!
ロッドに重みが乗った3秒後
プリン
あ、外れた。
バナナの方を見やると、ウンコスタイルでビールを飲みながら遠くを見ていた。
なに余裕かましてるねん!!!コノヤロウ!
焦りすぎて今は罪なきバナナすら憎い。
お、俺にも釣らせろぉおおおおお!
結局この磯ではペンシルをムリヤリ溺れさせ、
根掛かりしたかと思い、絶望とともにロッドをギャンギャン振っていると
あれ、今、少しだけ根掛かり動いた。•••ってか、なんか重いのついてね?
最終的に根掛かり風毒魚が一匹釣れただけだ。
写真撮るのめんどくさかったが、なんかハタ系?ガシラ系?の見るからに毒もってるっぽい根魚だった。
毒があるのかないのかよくわからないまま
ジョウタロウの胃袋におさまるのだが、それは今はどうでもいい。
失意のまま磯チェンジ。
船の中で興奮して激闘を語るバナナ。
バナナ「俺の渡されたとこ、昔ブリが一万本とれたらしく、ブリの道らしいでぇえ」
ナミボ「ふんふん」
バナナ「サラシに投げたら一投一バイトやったわ。そのままミノーを沖投げてみたらドン来たわ。ブリやっぱおもろいなぁ!」
ナミボ「ふんふん」
アツく語るバナナ。
ふんふん相槌野郎化するナミボ。
新しい磯に渡されてもなんかもうヤル気でねえ。
もうお昼やんけ••••お弁当食べなきゃ。
渡された磯で半ば絶望しながら弁当を食っているとピロロン
ん?LINEだ。
携帯を見ると

あ、あ、あ、あ、あ
赤子ダディイイイイイイ!!!!!
釣ってるやん、ついに念願のヒラ釣ってるやん。

オマエはついに美奈子をその手に掴んだんだな。
••••ってことは
本命のブリとヒラ釣ってないの俺だけやん!!!
やっべえええええええ!!!!
〜そして伝説の最後編〜 に続く