ナチュログ管理画面 海釣り・ソルトウォーター 海釣り・ソルトウォーター 近畿 アウトドア&フィッシングナチュラムアウトドア用品お買い得情報
~そして消滅へ~

スポンサーリンク



上記のお知らせは30日以上更新のないブログに表示しています。
記事を更新するとこのお知らせは表示されなくなります
  

Posted by naturum at

2016年06月02日

高知遠征2016 最終日 〜そして伝説へ〜












もう後がない!

泣いても笑っても高知で釣りが出来るのはあと一日!

ここまで微妙な釣果に終わっているチームシーバナナ。


特に完全ノーフィッシュの赤子は

「高知来てお魚釣れないなんて、なんなんこれ、クソゲーですやん!」

精神が崩壊寸前だ。

バブバブどころか



「ブヒブヒブヒイイいいいい!!!こんなクソな海嫌いブヒィいい」

ブヒブヒ不満を言い出してうるさい。

なんてこうるさいやつなんだ。



今流行のノイジーマイノリティー?

いっときでも成功しなかったビッグダディ?

くすぶり続けて美奈子にも出会えなかった岩手在住のタダの整体師?

トレーナーの袖を自分で破ってケンシロウスタイルとか言っちゃってる痛すぎるオヤジ?

つうか何回離婚しとんねん!



あ、なんか話がおかしくなってきたぞ!

だが、落ち着くんだ赤子!

明日は伝説の磯にあがれるぞ。

そう、2年前に我々がブリを爆釣したあの伝説の磯に!!!





午前3時

眠たい目をこすりながら起床。

あけみの宿を後にし、柏島に向かうチームシーバナナ。





まだ疑心暗鬼な赤子。


だが、海は程々にウネリが残り、我々の前に


「うわ!こんなん絶対ヒラでるやろ!」

「おお!あそこめっさええやん!つうかあちこちええやんけ!」

「あれは我々の青春、カジヤノキリやんけ!あっこ渡りてぇええ!!!」



もうこんなんボウズなる方がムリ!


それぐらいのサラシに満ちた磯がアチコチに点在している。

そこを


「わしらにはこんなサラシいらんけどなぁ〜」

「荒れてるから気をつけないとなぁ〜」


そう言いながらエサ師のジジイどもが続々と上陸して行く。


「マジか、この磯にもエサ師かよ」

「うわ、カジヤノキリも!エサ師3人のってもうたし!」

「まあまあ。ええ感じの磯があちこちにいっぱいあるやんけ」


伝説の磯を奪われながらも、サラシだらけの状況に余裕をかましていたチームシーバナナ。

しかし、ふと脳裏をよぎる、敗北の予感。


ホントウに大丈夫かしらん???


オカマ化が始まりかけた頃、船は一気に反対側へ向かい•••





ヒィーーー!!!なにこれ!波裏の風裏でめっさ穏やかやん!!!


さっきまでのサラシ天国が嘘のようだ。

とんでもないところに渡されてしまい、呆然と海を眺めるナミボとバナナ。

船長が


「向こうまで歩ける!スズキも出るから反対歩いて行ってみ」



マジかよ。


そう思いながらロッドを持ちつつ




クリフハンガー並みの岩登りをしてたどり着いた先には

海に向かってしょんべんをかました程度の白い泡がプツプツと浮かんでいた。


クソ船○オオォオオオ!


思わず絶叫したくなったが一縷の望みを託して根の周りや

しょんべんサラシ、沖に向かってキャストするも

バナナ「これダメっすわ!磯がわりさせてもらいましょ!ナミさん電話して!」

そういいながら野グソをしに草むらへ消えて行くバナナ。

ちなみに釣りの最中に野グソをするのはこれが初めてらしい。

少し誇らしげな顔でティッシュも要求してきた。


ふーん


すげえどうでもいい自慢をされて困惑しながらも電話をするナミボ。

しばらくしたらやってくるそうだ。


船が来るまでの間、仲間の状況を電話で確認するバナナ

電話に出た城太郎が開口一番


ジョウタロウ「やりましたよぅ!ブリとりました!」

バナナ「マジで!」

ジョウタロウ「渋さんと別々の磯に渡されてクーラーもタモもない状況で
ヒラタックルでブリと格闘すること10分!最後はフイッシュクリップで
ハンドランディングしてやりましたよぅー!!!」

バナナ「すげえやんけ!渋近くおんの?」

ジョウタロウ「なんかすぐ正面の磯に渡されてて、俺が格闘してるのを、なんともいえない切ない目でジッと見てましたわ。」

バナナ「マジかよ、ゲラゲラー!」

ジョウタロウ「そのあと渋さんも必死こいて投げてましたわ。」



うわぁあああ、なんか赤子の悲壮感ただよってくるなぁー。


ジョウタロウのヒットルアーはサスケらしい。

またもや半泣きでサラシのない海に向かってキャストしていたらヒットしたらしい。

諦めなければ夢は叶う!

でも、船長•••移動させてくれぃいいいいい!!!!

さっきからずっと沖に向かって投げてるんだけど、ここ、明らかにブリとか回遊しなさそう!!!



やってきた船で移動する最中、船長が大移動を決意。

他の船の縄張りの磯でもこの時間なら自由に移動出来るので、


ここはいっちょ大移動と行くかぁ!


凄いスピードで飛ばして行く。


船長「さっき◯◯あいてたからそこ行くかー?」


ナミボ「あ、よくわかんねえし、船長に任せます。」


船長「あー、ちょうど人渡ってるなぁ」




なるほど、かなり良さげな磯だが、我々の敵、磯をオキアミで汚し散らす海釣り界のウンコ鳩こと

エサ師のオヤジ達が嬉しそうに磯に渡っている。
※すべてのエサ師がそうではなく、マナーの悪いエサ師のことだけです(笑)



船長「どっちか一人ウスバエ行くか?ついこの間、ヒラマサのメーターオーバーあげた人おるわ」

ナミボとバナナ「んんん?ヒラマサァアアア????」



ショアからヒラマサ•••それって漢の夢じゃん。


いきます!!!



おもわず叫んでしまうナミボ。


近づいて行くと、何年か前にジョウタロウが一人で渡されて、なす術もないまま

昼寝をかまし、船長に


「あの子は生きてるのか?死んでるんちゃうか?」


マジで心配されていた磯だ。

大きさは2畳ぐらいで平らになっている。



あの頃のジョウタロウはなす術もなかったが

今の俺は違うぜ!


やってやんよ、ヒラマサ!!!!


2時間後



ずっとキャストをしているが、まったくアタリがない。

ポッパー、ペンシル、ミノーを


ホッホッホッホッホッホ


キャストしてはジャークし、誘ってみるのだが、無反応きわまりない。

周りは根だらけで、潮の流れもすっげえいい感じなのに•••。


絶望しかけたナミボの前に船が現れ


船長「移動すっかー」



うん、船長、タスケてーーーー


この先で降ろしたバナナの様子も見に行くという船長。


遠くにバナナが見える。


あ、そこそこええ感じの磯やん。


船長「どないやー!?」


そう問いかける声に



手を大きく上にあげ、三本指を突き出し

「三本!三本!」





そう答えるバナナ。



えー、なにー、三冠とっちゃったの?三冠?



そんな、驚きの目で見つめるナミボをよそに



バナナ「ブリ一本にヒラ二本。ヒラはもう一本取り込み中にミスって逃げられましたわ。なんせバイト多数」



えーーーー!!!!なんやそれぇええええ!


まさかの展開!



船長「どうする?同じとこ渡るか?」



ここでナミボのコンピューターが素早く計算をはじめる。



バナナが渡って2時間、もう叩かれまくっているハズだ。

ブリは回遊ものだし、この近くの他の場所で叩かれてないサラシと、ブリの回遊待ちが出来るポイントに行く方がいいだろう。


もう、絶対にミスれない!



ナミボ「違う場所いけます?この近くで」

船長「じゃあ少し奥のとこ行くか」



少し奥の磯に渡されるナミボ。

サラシが広がりバナナの渡ったところに比べると若干やりにいくいが

いい感じだ。


少し離れたところに居るバナナを見ると、ウンコ座りで満足そうに弁当をほおばっている。




チクショウ!余裕かましやがってぇええ!!!




焦りをおさえて慎重にサラシに向かってキャストするがアタリがない。



深呼吸をし、磯をもう一度見極めて


ここだ!


そう思える手前のサラシに向かって必殺


ルアー溺れる殺法



を使うと




ボボボボン!!!



うわ、でたけど、これめっさデカイ!


波の音をかき消すようなデカイ音と尾びれでバイトしてきたヒラスズキ!


ロッドに重みが乗った3秒後


プリン



あ、外れた。


バナナの方を見やると、ウンコスタイルでビールを飲みながら遠くを見ていた。


なに余裕かましてるねん!!!コノヤロウ!


焦りすぎて今は罪なきバナナすら憎い。



お、俺にも釣らせろぉおおおおお!



結局この磯ではペンシルをムリヤリ溺れさせ、

根掛かりしたかと思い、絶望とともにロッドをギャンギャン振っていると

あれ、今、少しだけ根掛かり動いた。•••ってか、なんか重いのついてね?


最終的に根掛かり風毒魚が一匹釣れただけだ。


写真撮るのめんどくさかったが、なんかハタ系?ガシラ系?の見るからに毒もってるっぽい根魚だった。

毒があるのかないのかよくわからないまま

ジョウタロウの胃袋におさまるのだが、それは今はどうでもいい。



失意のまま磯チェンジ。

船の中で興奮して激闘を語るバナナ。


バナナ「俺の渡されたとこ、昔ブリが一万本とれたらしく、ブリの道らしいでぇえ」

ナミボ「ふんふん」

バナナ「サラシに投げたら一投一バイトやったわ。そのままミノーを沖投げてみたらドン来たわ。ブリやっぱおもろいなぁ!」

ナミボ「ふんふん」



アツく語るバナナ。

ふんふん相槌野郎化するナミボ。



新しい磯に渡されてもなんかもうヤル気でねえ。


もうお昼やんけ••••お弁当食べなきゃ。


渡された磯で半ば絶望しながら弁当を食っているとピロロン



ん?LINEだ。


携帯を見ると






あ、あ、あ、あ、あ


赤子ダディイイイイイイ!!!!!




釣ってるやん、ついに念願のヒラ釣ってるやん。






オマエはついに美奈子をその手に掴んだんだな。





••••ってことは



本命のブリとヒラ釣ってないの俺だけやん!!!



やっべえええええええ!!!!



〜そして伝説の最後編〜 に続く  


Posted by ナミボー at 08:56Comments(4)高知遠征