シーバカ日誌最終章

シーマスターの竹嶋キャプテンが廃業するらしい。


キャプテン竹嶋いわく



「もう、シーバスを追いかけるのには飽きた。これからはギャルを追いかけて生きていきたい。特に女子高生が望ましい。」






あ、そうなんすか。

※公式発表では、シーバスが全然釣れないからという理由で廃業。





別に他人の人生にとやかく言う気はないので、


竹嶋キャプテンのやんちゃぶりを傍観していると


ヒゲオから



「ナミちゃん、最後にシーマスター乗ろうやぁ」



とお誘いを受ける。





シーバスに興味はないのだが、最後なので快諾する。






現場に着くと、待っていたヒゲオが開口一番




「ナミちゃん、リーダー結んでぇ～」







うわ！憎たらしいうえにめんどくせえな！こいつ！


予備を含め２回も結ばされる。


竹嶋キャプテンに地元銘菓の手土産を渡し


足をハンマーで強打して片足を引きずりながらやってきたS先輩とともに


シーマスター、GO!!!!








出船早々花火が打ちあがる。


おっさん４人で見る花火ほど虚しいものはない。


・・・・・なんだろう、この切なさ。


昔好きだった女の子が、２０年ぶりに再開したらとんでもない事になっていた。


あれと同じような、なんともいえない気分にさせられる。



あと、出船早々ピンク船長から




「シーバスは全く釣れない」



と、とんでもない宣告もされる。






え？なんすか？それ？






「今回の本命はガシラで～す」








はぁ～～～？ガシラぁ？？？？



確かにシーバス全然釣れない。


おいしそうなポイントに入ってもアタリがない。



なんとか僕とヒゲオで一本ずつ獲れたが、サイズも微妙だ。



なんじゃこれは・・・・。






意気消沈しているとピンク船長が








「よし、外道はこれぐらいにして本命にいきましょう！」





うわ、すげえ笑顔だな、このピンク。




ピンク船長いわく



「ガシラは無限バイト」

「どんな時もガシラは裏切らない」

「ガシラはなんぼでも釣れる。ああ、なんぼでも釣れるとも」






でもなぁ・・・・・ガシラってなぁ。




案の定ワームらしい。


ワームを船長に借りて、チョンチョンする。



あー、このチョンチョンがなんかしんきくせぇよなぁ・・・・。


しかも、無限バイトて・・・・全然やん。



ピンク船長がお手本で一匹釣り、僕も一匹釣りあげるが


S先輩とヒゲオは迷子になった幼稚園児よりも不安げな顔で


「僕たちどうすればいいの？」


的にオロオロしている。


すぐにピンク船長がポイントチェンジ。




そこから






無限バイトはじまる！！！






それこそなんぼでも釣れる。


特に、パターンをいち早くつかんだナミボーが大爆発！！！



４０センチに少し届かないアコウを含め


４０匹ぐらいゲット。
（釣れ過ぎてワケわからんぐらい爆釣した）


サイズは小さくて







１５～１７センチ。



キーパーサイズは１８センチ以上としたのだが


１８センチ以上のサイズでも、なんぼでも釣れる！


デカイので２７センチあった。



後半S先輩もヒットパターンをみつけ、ガンガン良型をあげていく。


ナミボーもS先輩のパターンを教えてもらい


早速試してみると、すげえ釣れる！



なんやねんこれ・・・・・・





めっちゃ楽しいやないか！！！
※ええサイズはヒキも中々楽しめる。




最初のパターンは岸ギリギリを攻め爆釣。


S先輩パターンは沖の駆け上がりで良型が爆釣した。


S先輩は４０センチを超える大型のアコウもゲット。


市場で１万円はするらしい。（ナミボーが釣ったのは５０００円クラス）



爆釣劇にみんな笑顔でキャッキャしていたが、たった一人







ヒゲオだけ全然だめだった。


ホントにだめだった。


まったくと言っていいほど


どうしようもないぐらいダメダメだった。



「俺はこの釣りに向いていない」



と、普段から散々ワームを投げたおしているくせに


ワーム向いていません宣言も飛び出す始末。


ふてくされるヒゲオ。



めんどくせえので放っておいたが


あまりにも不憫なので、


罵るのだけはやめておいた。


僕とS先輩だけで６０匹近くは釣ったと思う。



え？ヒゲオ？


ヒゲオはもちろん



両手の指で足りる程度。




ワームの釣り向いてないんだってさ。



日頃から


「俺って釣りウマいやろ～」


を連呼しているヒゲオだが、後半ほぼ無言だった。









お持ち帰りに良型だけをキープしたのだが、こんだけ釣れた。



逃がしたのを入れたらこの倍以上釣れたと思う。








僕とS先輩にはアコウのお土産付き。


鍋で喰ったけどめちゃウマかった。



ガシラも唐揚げにしたけどかなりおいしかった。


ガシラは生きたままで刺身にすると最高らしい。




驚いたのが、ガシラとアコウをビニール袋に入れて、氷だけの水なしで持って帰ったのだが



１時間後に家に着いた時に


まだ、１，２匹のガシラとアコウが生きていたのだ！！！


それもそこそこ元気に！


エラ呼吸なのに・・・なぜ？


１時間呼吸しなくても生きていけるの？




すげえな！ガシラとアコウ！！！



ちょっとビビった。







素晴らしい爆釣劇を堪能させてくれた竹嶋キャプテンありがとう！



そしてお疲れさまでした。



これからは女の尻を頑張って追いかけてください。







そして爆釣には程遠かったヒゲオ！








元気出せよ！！！