2015年04月30日
とあるルアーの物語 ~聞け!製作者たちの心の叫び~
えー、あるルアーを発見して、凄く色々と考えさせられました。
ここに書くことは100%妄想なんですが
こんな話があったんじゃないか!
こんな事実があってもいいんじゃないか!
そういう思いで書きます。
心して適当にお読みください。
とある会社のオフィス。
連日のスナック通いで胃も心ももたれきった
商品開発部 商品企画課
田所大治郎(47歳) 課長代理のデスクのもとに
矢のような速さで走りこみ人影が。
「課長!思いつきました!思いつきました!」
矢のように走ってきた男は、まだ若いのに生え際のアタリが
若干V字型に後退してしまっている
商品開発部に異動してきたばかりの平社員
加山俊彦(29歳) いまだ独身 童〇の噂もアリだ。
そんな加山を尻目に
田所「加山君、キミ、スナックミミのマツミちゃんにちょっかい掛けてるそうじゃないか。たしかにマツミちゃんはFカップで魅力的な女性だが、君の得意芸の生卵を鼻から3秒で飲み干すにかなり辟易してるそうだよ。美津子ママがわたしに相談してきたんだが、その辺のことをどう思ってるんだね?本気なのかね?」
加山「課長!そんなことはどうでもいいんです!これを見てください!」
若干目が血走った加山が手に持った書類をドパン!と必要以上に重々しく机に叩きつけた。
田所がその書類に目を通すと、表紙の部分に
「ダイソー発ルアー販売に関する提案書」
デカデカとした文字で書かれているではないか。
田所「ん?ルアー?なんだね?」
加山「課長!わたくしは趣味でルアーフィッシングをしているんですが、ルアーは大抵が1個1000円以上もして高いんですよ。なかには1万円近くするものもあります。そんな、原価的には安いはずのぼったくりルアーフィッシング業界にダイソーが殴りこみを掛けるんですよ!」
田所「おお!そうか!わが社の販売店舗は海沿いにもたくさんあるからな。ルアーといえばわたしも少々の知識しか持ち合わせていないのだが、原価はどれぐらい掛かるもんなんだ?」
加山「この資料の12Pを見てください」
田所「なになに、ルアー、特に代表的とも言えるミノー、リップを付けることにより潜行性をもたせたもので、これを生産する場合、インドネシアの工場で計算すると、10万個つくると仮定して一つ当たりの原価は・・・ひゃっひゃ・・・百二十円ってぁああ????」
加山「そうなんです!100万個作れば100円を切ってきますが、10万個では120円近く掛かってしまいます」
田所「これ、キミ、赤字になっちゃうじゃないか!初回で100万個作るなんか決裁も下りないし」
加山「どうでもいい動きの釣れないルアーなら原価20円で作れますが、魚を騙す動き、小魚を模した動きを再現するためにはどうしてもこれぐらい掛かってしまうんです!なので、このダイソールアーは300円で売ろうと思うんです。それでも半分以上の利益は出ます!」
田所「むむむ・・・・300円か・・・・ダイソーは100円がイノチなんだが・・・・」
加山「お願いします!これは絶対に売れます!」
田所「わかった!今から社長に掛けあってみる!」
加山「ありがとうございます!」
加山の書類を手に取り、颯爽と部屋を出ていく田所。
2時間後
加山「あ、課長!どうでした!?」
田所「ダメだったよ。第一に300円だしてダイソーのルアーを買うやつがどこにいるんだって言われた。300円なんて中途半端な値段のルアーは素人も買わないし、なにより上級者や本当に釣りが好きな奴は釣り具屋で1000円だしてもっといいルアーを買うはずだって。社長意外とルアーのこと知ってる。この企画書のミノーのカタチ、マリアのフェイクベイツのパクリじゃんって言われたよ。・・・・社長すっげえ詳しいわ」
加山「社長・・・ルアーやるんだ・・・・」
田所「だがな、加山君。社長はこの企画自体は気にいってるようだ。300円じゃなく、100円のルアーを企画しろと。釣れなくてもいいから、素人が100円で手にしやすい、ルアーフィッシング人口の幅を広げるためのパイロットルアーとしてダイソールアーを発売しようじゃないかと。釣れなくてもいい、たくましく飛ばしてなくして欲しい。そしてまた買って欲しい。初心者をターゲットにしたどうでもいいルアー、でも、万が一、偶然に頭の悪い魚が口なり背中なり尻尾なり、なんでもいいから引っ掛かって釣れてくれたらめっけもん。そんなルアーを目指してくれと」
加山「ぶっ飛び上等ルアー・・・・」
田所「加山君!君の情熱は俺にも燃え移った!やろう!ダイソー発、飛んで行った方が釣り人にもダイソーにも嬉しい100円ルアーの開発を!!!」
加山「はい!個人的には1ミリも欲しくないけど・・・やりましょう!僕も更に燃えてきました!」
その後、ぶっ飛びルアーの企画に没頭する田所と加山。
何回も社長に没を喰らうが、執念と意地で
発売までもう一歩まで漕ぎつける。
会議室 深夜2時
田所「ダメだぁー。もうちょっとなのに、初心者やド素人たちの購買意欲をそそるキャッチコピーと名前が思いつかない!」
加山「社長のいう、見ただけでド素人どもが買いたくなってしまって、かつぶっ飛ばしてなくしたくなる名前ってなんなんすかねー」
田所「それが思いつかないんだよなぁ・・・・・」
加山「ミノー、みのー、みの、みのみのみの・・・・あああああああ!!!」
田所「どうした!?加山君!てんかんか!?ピカチュウでもいたか?」
加山「課長!みの、みの、みの・・・・みのもんた、ミノーモンター!そんでもってすーがすーっと抜けてパーマン、スーパーマンのスーをとってパーマンですが、今度は逆にみのもんた、ミノーモンターにスーをすーっと入れて・・・・・ミノーモンスターはどうですか!!!」
田所「おおおお!みのもんた!モンスター!ミノー、スター!モンスター!みのもんたこそスターであり、モンスター!!!なんてこった!これは盲点だったな!」
加山「一時期の騒動で名前パクったとしても、訴えられる事はないと思います。そんなことしたらそれこそまた「お前が言うな!」ってズバッとおもいっきりボコられますよ!みのもんた!」
田所「はははは!加山くん、絶好調じゃないか!よし、キャッチコピーは「おもいっきりズバッとぶっ飛ばせ!そして補充だ!ミノーモンスター・・・・ぶっ飛ばせのくだりは語弊があるな。よし、「おもいっきりズバッと!ミノーモンスター!これに決定しよう!!!」
加山「課長!最高っすよ!これでもうお代理さまなんていわれねえっすよ!むしろ部長!よっ!未来のダイソーを背負って立つ田所部長!」
田所&加山「わはははははは、わははは、わははは」
アニマル浜口の絶叫のような笑い声が響き渡る深夜3時の会議室。
次の日
加山「うわぁ・・・・昨日、徹夜の変なテンションのノリで決めちゃったけど、なんだよ「おもいっきりズバッと ミノーモンスター」って・・・・。ただのダジャレじゃねえかよ。こんなの社長がうんって言うわけないよ。朝の会議で報告するって課長張り切ってたけど怒られてるだろうなぁ・・・・どうしよー。」
田所「加山くん!加山くん!」
加山「あ、課長!昨日はすいませんでした!」
田所「決まったよ。おもいっきりズバッと ミノーモンスター!発売決定!」
加山「決まっちゃったのかよ!!!オイ!!!」

仕事で和歌山に行った際に立ち寄ったダイソーで発見しました。

この、あまりにもなネーミングセンスに、
上記の田所課長と加山君のような人達の存在が頭の中に浮かび
たいした意味もなく駄文を書いてしまった次第です。
うん・・・・・なにが言いたかったかというと
おい!ダイソー!おい!
案外おもしろいことするな!コノヤロウ!!!
ちょっと個人的には面白かった。良かった。買わないし、いらないけど。
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Posted by ナミボー at 00:54│Comments(4)
│ルアー考
この記事へのコメント
ダイソーの社長がルアーやるかは謎ですけど、
ハマチの養殖はしていたらしいですよ。
、、、、倒産したそうですけど。
ハマチの養殖はしていたらしいですよ。
、、、、倒産したそうですけど。
Posted by まじん at 2015年04月30日 06:59
おもしろい!
Posted by 淀川の曽我部 at 2015年05月01日 13:24
まじんさん
マジっすか!
この想像もあながち間違ってないかも・・・。
むしろ社長が名前つけてそうな気がしてきた!
マジっすか!
この想像もあながち間違ってないかも・・・。
むしろ社長が名前つけてそうな気がしてきた!
Posted by ナミボー
at 2015年05月05日 14:44

淀川の曽我部さん
お久しぶりです!
あざーっす!
お久しぶりです!
あざーっす!
Posted by ナミボー
at 2015年05月05日 14:44
