2012年02月29日
得るものは小さく、失うものは大きい 命がけの地磯ヒラスズキ
2月28日 少しだけ死にかけました。
あ!死って意外と身近にあるんだな。
そんな経験ができました。
オープニングからとんでもない内容でスタートしましたが
警告のためにも書きます!
何事も常に安全第一!
突然ヒラスズキを釣りに行く事になった。
ほんの4時間前までは
「あ~、疲れた。家帰ってビールでも飲んで寝よう」
そう思っていたのに
4時間後には、なぜか徳島に向かっている自分がいる。
メンバーはバナナと1号ことクリ公。
クリ公は城太郎の師匠であり、釣り業界にも顔が広いうえに
かなりの腕前だ。
彼に地磯ガイドをしてもらい、ヒラスズキを狙う。
・・・よせばいいのに!
かなり迷いながら6時ぐらいにポイントである地磯に到着。
波があり、サラシもあって雰囲気はなかなかのもの。
ただし、魚がいないのか、活性が低いのか
アタリはまったくない。
凄腕のクリ公も苦戦している。
しかし、さすがはクリ公だ。
ポイントチェンジ後、沖あいのシモリに絶好のサラシをみつけ
見事70近くの良型ヒラスズキをキャッチ!
すげえ、さすがだよクリ公。
その後、色々とアドバイスを受ける。
更にポイントチェンジ後
クリ公とバナナから少し離れた場所で、超いい感じのポイントを見つけ
ためらわずに向かう僕。
そう!これが悲劇の始まり!
3人ともウェーダーとライフジャケットを装備しているのだが
日差しも結構あり、さらに移動を繰り返すうちに
ムシ暑くなった僕は、ライフジャケットを車に置いてきてしまう。
意地でも地磯で一本獲ってやる!
攻めの姿勢で
沖目のシモリに出来るサラシを狙ってキャストを続ける。
ヒキ波を利用してルアーをシモリの際にステイさせると
バチャーン!下からヒラが飛び出してきた!
小さいが貴重な一本だ!
楽々と手前までよせ、魚をキャッチしようと移動し
引き抜こうとした瞬間、かなりの大波が!
ガボガボガボボボボ・・・・・・
気づいたら海の中に僕がいる!
よくわからないが、大波を避けようとして足を滑らせたようだ。
SOMEBADY HELP ME!
ウェーダーを履いてるので、このままだと水が浸水して
足が浮いてしまい、起き上がれなくなって溺れてしまう可能性が!
しかも波が強いのでなかなか磯に上れない。
むしろ引き離されてしまう。
SOMEBADY HELP ME!
一瞬タックルを捨てようと思ったが
なんとか強引に磯に這い上がっていた。
はぁはぁはぁ・・・・・助かった。
そう思った瞬間ロッドがグイーンと引っ張られる。
あ、まだ魚がついてたのかよ。
強引に磯にズリあげた瞬間、
「携帯!ポッケの中だ!」
慌てて携帯を取り出すも時すでに遅し。
携帯・・・・・・死亡!
魚が結構小さいのでリリースしたいのだが、
証拠写真を撮ろうにも携帯が死んでしまったので不可能に。
とりあえずストリンガーで魚を繋いで生かしておく。
その時、右足に激痛が!
どうやら落ちた時に右膝をやってしまったらしい。
折れてるんじゃねーか!ってぐらい痛い。
とりあえず携帯を復旧させるために奮闘するもまったくダメ。
右足も痛い。
更に悲しい事にストリンガーに繋いでいたヒラスズキが
波に打ち上げられて磯の間に挟まって
いつの間にか瀕死の状態に。
「ひぃ!死んでまう!」
蘇生を試みるも、時すでに遅し!
仕方がないので〆て食卓にのぼってもらうことに。
ヒラスズキ・・・・・・死亡。

46センチと可愛らしいヒラセイゴさん。
結局バナナに食べてもらうことに。

右足に激痛が走りつつも撮影してもらった僕とヒラセイゴさん。
もう完全に戦意喪失した僕と、良型をあげてご満悦のクリ公は
車で待機。
一人ボウズで焦るバナナが頑張るも、全く釣れない。
ボウズで失意のドン底にいるバナナの為に
夜、簡単に釣れるヒラスズキでも狙おうじゃねーかと
クリ公のネットワークで情報を集め高知のポイントへ。
この日は超渋かったのだが、
頑張るバナナに神様からご褒美が!

外道の特大アオリイカをゲット!
ミノーで釣れるんやね。
ボウズをまぬがれてホッと一安心のバナナ。
完全に外道やけどね。
その後、結構遅くまで粘るもこのイカのみ。
3人とも寝不足+疲労で死にかけになりながらも
夜明け前になんとか大阪に帰りつく。
この日得たもの。
小さなヒラスズキ
この日失ったもの。
携帯電話
健康な右足
ウェーダー(落下時に岩に擦ったようで引っ掻き傷多数)
ルアー 4個
全治4週間

歩くのもままなりません。
折れてはいませんでしたが、歩くたびに激痛が。
正直、地磯のヒラ狙いはコリゴリです。
3,4回ほどチャレンジしましたが、僕にはむいていないようです。
皆さんも釣行の際には安全第一で行きましょう。
無理はしちゃ、ダメ!絶対!